「すべての人にインターネット」を合言葉に日本を代表する総合インターネットグループを目指し、WEBインフラ・EC事業、インターネットメディア事業、インターネット証券事業、ソーシャル・スマートフォン関連事業を展開しているGMOインターネット。
同社がコンソールサーバ SmartCSを選んだ理由についてお話を伺いました。

GMOインターネットが語る なぜ、コンソールサーバが必要なのか?

j_gmo_murakami「コンソールサーバは、サービスを提供しているネットワーク環境の非常時にシリアル接続をするために必要となります。私たちは普段、少ない人数で効率よく機器の運用・監視を行うために、データセンターに集約して配置したネットワーク機器に対して、遠隔地からネットワーク経由で接続して作業を行っています。」
「しかしそれだけでは、ネットワーク障害やメンテナンス経路に万が一障害が発生した場合、ネットワーク経由でのトラブルシュートが行えなくなります。また、私たちは多くのお客様にインターネットのインフラサービスをご利用いただいていますので、自然災害や事故など有事があってもサービスを提供できるよう、常に備えておかなくてはなりません。私たちは有事にあっても、データセンターへ赴くことなく対応できるよう、コンソールサーバを設置しています。」と、GMOインターネット株式会社 システム本部 サービス開発部 ネットワークチームの村上大吾氏は話します。

「データセンターでの対応となると、現地までの移動にどうしても時間を費やしてしまいます。障害が回復するまでの時間を可能な限り短くし、お客様にお掛けしてしまうご迷惑を最小限にとどめるためにも、コンソールサーバは私たちにとって必要不可欠な機器なのです。」

新サービスに合わせてSmartCSを導入

同社では、以前からコンソールサーバを利用していたと言います。

では、なぜ今回SmartCSを導入したのでしょうか。

「私たちは、SmartCSを導入する以前にも、他社のコンソールサーバを利用していました。通常使用する分には機能的に不満な点は特にありませんでしたが、技術的に不明点がある場合や急な対応を要する時に、サポートからの問い合わせの返答が遅く、困ったことがありました。また、納期が遅いといった問題点もありました。私たちは、サービスを提供するための設備を一括して導入せず、お客様のご要望に合わせて柔軟に設備を増やし、効率的な運用をするという考えを持っています。コンソールサーバについても同じ方針を取っていましたが、従来使用していた機種は、決して納入が早いと言えず、私たちが計画した通りのタイミングで設備を増設することが難しい状況でした。

そのような状況の中、私たちは『GMOアプリクラウド』という新たなサービスを2010年8月より提供することになりました。この新しいサービスは、お客様の需要を予想することがとりわけ難しく、これまで以上に私たちの要望に応えてくれるメーカさんやベンダさんを探していました。その時に、コンソールサーバとしてSmartCSが候補に挙がったんです。SIINSさんは、問い合わせへの対応も機器の納入も早く、まさに私たちが求めていたものを実現してくれています。SmartCSを導入したことで、お客様に対しても、機動的にサービスを提供することができるようになりました。」

豊富な接続実績が導入を後押し

採用が決まり、実際にSmartCSを導入する場面でも、大きな利点があったといいます。

「コンソールサーバは、ネットワークから切り離された機器のメンテナンスなど、日常的なネットワーク運用面でも必要となるものです。それなのに、機器自体の導入や運用が難しければ運用がスムーズに行えず本末転倒になってしまいます。SmartCSは複雑な設定が必要なく、すぐに使うことができました。」と村上氏は語ります。

「さまざまなサービスを運営していると、マルチベンダでいろいろな機器を使うことになるため、設定がシンプルでさまざまな機器に柔軟に対応できるというのは大きな利点です。また、SmartCSの接続実績がWebで公開されているというのも導入において非常に助かりました。一口にコンソールといっても、各社・各機種で仕様が異なります。SmartCSの接続実績資料には、接続性はもちろん、コンソールへ接続するのに必要なケーブルやコネクタなどの情報が公開されていたため、接続に必要な物品をあらかじめ用意しておくことができました。これにより実際の導入にあたっても、スムーズに運用を始めることができました。」

「日本発」の安心感

SmartCSでの運用が始まって、村上氏が実感したことがあります。

「これまであまり気にしたことはなかったのですが、いざ使ってみると、マニュアル等のドキュメント類が日本語で用意されていることや、問い合わせを日本語でできることは大きな利点ですね。もちろん海外製品でも問い合わせはできますが、間の翻訳を通ることでニュアンスが変わってしまい正確に伝わらないこともあるため、日本語で直接状況を説明できるというのは安心感があります。」

これから期待することを村上氏に聞いてみると、このような答えが返ってきました。

「設置した直後にSmartCSの設定を保存しておきたいので、外部サーバへ簡単に設定を保存することができると便利ですね。また、現在はサービス提供用のネットワーク機器に対してメインで使っているのですが、ゆくゆくは社内ネットワーク環境での機器にも使っていきたいと考えています。」

ネットワーク構成図

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お客様プロフィール

GMOインターネット株式会社
URL:https://www.gmo.jp/
所在地:東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
設立年月日:1991年5月24日
従業員数:2,021人(2010年12月現在)