概要
ネットワーク機器をセキュアに統合管理
障害の原因解析と復旧作業を可能にするシリアルコンソール
セキュリティーや運用性の観点から通信装置やサーバーなどの各種装置はデータセンターやサーバールームへと統合・収容されることが多くなっています。 コンソールサーバー SmartCS/SmartCSmini( NS-2240シリーズ)は、これらの機器が保有するコンソールポートを統合・収容し、運用性の向上とセキュリティーの強化、障害復旧支援などの機能を提供します。
ネットワーク機器のコンソールを集約してセキュアな情報基盤を確立
24時間、365日フル稼働する企業ネットワーク。これらを安心・安全・安定的に運用するためには、強固なセキュリティーの下、サーバーやルーターなどネットワーク機器の稼動状況を正確に把握・管理することが不可欠です。コンソールサーバー NS-2240シリーズは、最大4つのコンソールポートを収容し、ネットワークの障害発生時にも確実に対象機器へアクセスできるライフラインの構築を容易にします。
NS-2240シリーズは販売を終了しました。
後継機種はNS-2250シリーズとなります。
機能
コンソール統合:最後のライフライン「コンソールアクセス」を確保
SmartCSは、ネットワーク機器のコンソールアクセスを確実に提供します。
ネットワーク障害が発生した場合、障害が発生した機器をTelnet経由でメンテナンスしようとしても、Telnetアクセス自体が不可能な場合があります。SmartCSは、このような場合でも、障害が発生した機器に対して、サービス用ネットワークとは異なる管理用ネットワークを経由して、障害が発生した機器のコンソールポートへアクセスすることができます。
管理端末からSmartCSへのアクセスは、Telnet(非暗号化通信)に加えてSSH(暗号化通信)にも対応しており、LAN/WANを介したコンソールポートアクセスをセキュアに実現することができます。
対象機器へのアクセスについては、ネットワークのポリシーや運用方法に応じて、アクセス方法を選択することができます。
- ダイレクトモード
あらかじめ各シリアルポートにTCPポートを割り当て、直接TCPポートを指定して接続する方法 - セレクトモード
コンソールサーバーの代表ポートにアクセスし、表示されるメニューで接続装置を選択して接続する方法
ロギング機能 : 各種解析に不可欠な接続機器のコンソールログを確実に保存・転送
SmartCSには、コンソールポートへのアクセスを確保するだけでなく、コンソールポートとの通信のログを取得するという大きな特徴があります。
コンソールポートからは、通常稼動時だけでなく装置の起動・停止の過程や障害発生時などにおいても各種の重要なメッセージが出力されます。
これらのメッセージをSmartCS内部に自動的に保存し、設定に応じてTelnet/SSHで該当ポートにアクセスした際に表示させたり、FTPやメール、syslog、TFTPにより設定されたあて先にログデータを送信させることができます。
この機能を活用した一例として、SmartCSに収容した管理・監視対象機器と管理端末との各種通信内容(オペレーションログ)の取得・自動転送があげられます。
セキュリティーの観点からのオペレーションログの取得が必要とされている環境において、SmartCSと各種ネットワークサーバーを組み合わせることによりオペレーションログの自動取得システムを容易に構築することができます。
セキュリティー強化:暗号化・アクセス制限により不正アクセスを防止
SmartCSでは、アクセス制御と通信の暗号化によりセキュアなコンソールアクセスを実現しています。シリアルポート毎にアクセス方式を設定したり、シリアルポートへのアクセス権を持つユーザーやそのユーザーが所属するグループに対して接続を許可するシリアルポートを登録できますので、権限を持たない機器へのアクセスを確実に防ぐことができます。
さらにRADIUS/TACACS+サーバーを活用することで、複数のコンソールサーバーを運用するような大規模ネットワークにおいても共通のアクセスポリシーを適用することができます。通信においても、SSHv2およびSFTPによる暗号プロトコルと公開鍵認証をサポートしていますので安心です。
運用支援
DSR信号監視
シリアルポートのDSR信号のON/OFFを検知し、SNMPエージェント機能により外部SNMPサーバーにTrapを送出します。
監視対象機器のダウン直前のログをSmartCSが取得するので、ログの解析と素早いシステム復旧が可能です。
ポートミラー機能
管理端末から対象機器への通信内容をモニターする機能です。
実際にオペレーションが行われている状態を別の端末からモニターすることで、コマンド投入時の読み合わせ確認などを別々の拠点間で行うことができます。
CF設定保存機能・CLI設定
SmartCSは、NSシリーズの特徴でもある「CF設定保存機能」をサポートしています。
万が一、機器障害が発生した時にも、それまで使っていた機器から、代替機器へCFを差し替えるだけで、同一の設定で起動できるため、機器交換に伴うダウンタイムを最小限に抑えることが可能です。
また、交換時の設定作業を不要にしたことにより、保守員の負荷を軽減し、設定流し込みなどの作業による二次障害のリスクを防ぎます。
その他の機能
長時間、安定稼動する信頼性
専用装置ならではの低い消費電力により発熱を抑制し、ファンレス設計を実現。静音性はもちろん、安定稼動にも貢献しています。
必要に応じて選べるラインアップ
収容可能なシリアルポート数や電源環境に応じて最適なモデルを選択できるようにさまざまなモデルをラインアップ。CLIも共通の仕様になっています。
ブレーク信号不正送出抑制機能
電源ON/OFF時やリブート時でも、シリアルポートに対して不正なブレーク信号を送出することはありません。もちろん、必要なときにはブレーク信号を送信することが可能です。
SmartCSmini ライフタイム保証をサポート
SmartCSmini(NS-2240-04/04D)はライフタイム保証を提供しています。※
保証期間内に正常な使用状態のもとで万一故障した場合には、装置本体の故障箇所の無償修理または、代替交換をします。
ライフタイム保証の詳細はこちら
※ただし、SmartCS(NS-2240-16/16D/24/24D/32/32D/48/48D)や、その他のNSシリーズ製品はライフタイム保証をサポートしていません。
アクセス管理ソフトウエア SmartGS: 管理対象機器を統合管理
SmartGSは、ネットワーク機器やサーバーへのTelnet/SSHアクセスを制限する機能や、各種ログを自動的に保存する機能を提供するソフトウエアです。
こんなことにお困りではありませんか?
SmartGSをお試しください
仕様
製品モデル
NS-2240-04以外のモデルにつきましては、こちらをご参照ください。
型式 | シリアルポート数 | 電源仕様 |
---|---|---|
SmartCSmini | ||
NS-2240-04 | RJ45×4port | AC電源 |
モデル外観
正面:SmartCSmini
背面:SmartCSmini AC電源モデル
製品仕様
NS-2250シリーズとの差異はこちらをご覧ください。
SmartCSmini NS-2240-04 |
||
---|---|---|
LANポート | 10/100BASE-T×1 AutoNegotiation対応 | |
コンソールポート | RJ-45×1ポート(管理用) | |
外部インタフェース スロット |
CFカードスロット×1 | |
装置LED | 電源LED、装置ステータスLED(4灯)、CFカードスロットLED、ポートLED | |
シリアル通信設定 可能速度 |
2400、4800、9600、19200、38400、57600、115200(bps) | |
外形寸法 | 205(W)×224(D)×43(H)mm | |
電源 | AC電源 モデル |
AC100V‐240V |
質量 | 約1.5kg | |
消費電力 | AC電源 モデル |
AC100V:4.7W(最大) AC240V:6.8W(最大) |
動作環境 | 温度5~40℃、湿度15~85%(結露なきこと) | |
無償保証 | ライフタイム保証 |
各種機能
ポートサーバー機能 | シリアルポートへTelnet/SSHクライアントのアクセスを提供 |
---|---|
各種ログ取得および自動送出機能 | |
取得ログへタイムスタンプが可能 | |
セキュリティー | SSHv2、RSA/DSA暗号鍵、アクセス権制御、 外部認証(RADIUS/TACACS+) |
各種運用支援機能 | 接続状況一覧表示、ログ利用状況表示 |
syslog、SNTP、SNMP、Trap FTPによるバージョンアップ |
|
その他の機能 | ブレークセーフ機能 |
付属品
SmartCSmini NS-2240-04 |
||
---|---|---|
共通 | CFカード、 NS-354 DB9-RJ45変換アダプター(本装置コンソール用)×1個、 イーサネットケーブル、 ユーザーマニュアルCD(取扱説明書、設置手順書、コマンドリファレンス) |
|
AC電源モデル | AC100V電源ケーブル、AC100V電源ケーブル用ロック金具 | |
ゴム足 |
※NS-2240-04のラックマウントキットは、オプション品です。