冗長・インライン・ルーティング構成

基本的なWebサーバーの負荷分散を行う構成例です。

p_loadbalancer_009

 

 

想定製品

SX-3920 / SX-3990
※Virtual Edition SX-3990を利用する場合には、「Virtual Editionご利用上の注意点」もあわせてご参照ください。

構成概要図

全体構成要件

サービス仕様 外部クライアント向けWebサービス
クライアント環境 外部不特定IPアドレスからの通信
サービスIPアドレス 10.1.1.11
使用プロトコル HTTP
セキュリティー ルーター/ファイアウォールで実施
サービスサーバ台数 2台
LB台数 2台

ロードバランサー構成要件

接続構成 インライン・ルーティング構成(冗長)
負荷分散方式 最少接続数(重み付けなし)
仮想IP:port 仮想IP10.1.1.11:80【bind対象物理IP10.1.2.101・10.1.2.102 計2台】
セッション維持方式 ソースIPアドレス(※1)
ヘルスチェック方式 HTTP(※2)
SSL設定 なし
ネットワーク設定 VLAN10:eth1
VLAN20:eth2
VLAN30:eth3
ルーティング設定 デフォルトルート
NAT設定 なし(※3)
その他設定 なし
冗長設定 LB01(Master) LB02(Backup)
VLAN10 VLAN20 VLAN30 VLAN10 VLAN20 VLAN30
管理IP 10.1.1.21 10.1.2.21 10.1.3.21 10.1.1.22 10.1.2.22 10.1.3.22
仮想IP 10.1.1.11 - - 10.1.1.11 - -
冗長IP - 10.1.2.11 - - 10.1.2.11 -
冗長構成相手IP - - 10.1.3.22 10.1.3.21
VRID 10 20 - 10 20 -

(※1) クライアントIPアドレスを基にセッション維持を実施
(※2)  /にヘルスチェックを行い、statusが200番台であればOK
(※3) Webサーバ発信のアクセスでNetwiserを経由する際に、NetwiserでNATを行う場合はReverse-NAT設定が必要

Netwiser設定手順

手順1:
冗長構成設定
【LB2台とも設定】
ホスト名設定
VLAN設定
Interface設定
VRRP設定
セッション同期(冗長構成相手)設定
手順2:
ケーブル接続作業
【LB2台とも実施】
構成図に基づいたケーブル接続
手順3:
負荷分散関連設定
【LB1台のみ設定】
ルーティングテーブル設定
実サーバ設定
仮想IPアドレス設定
ヘルスチェック設定
仮想サーバ設定

Netwiser冗長構成では、冗長構成相手との設定情報同期が設定変更のたびに自動で行うことができます。
手順1は、設定情報同期を行えるようにLB01 ・LB02ともに設定します。
手順2は、LB01・LB02ともに構成図に基づいてケーブル接続を実施します。
手順3は、LB1台に設定すれば自動的に冗長相手機器に設定が反映されます。

上記構成の設定例、configをダウンロードできます。

設定例をダウンロード