活用事例:放送業界事例(MMTでの時刻情報付与)
MMT:MPEG Multimedia Transport
8K時代の時代の放送伝送方式と時刻同期
地デジをはじめとするこれまでのデジタル放送で使用されてきたMPEG-2 TSに代わり、4K、8K時代のメディアトランスポート方式として国際標準化されたのが「MMT(MPEG Multimedia Transport)」です。
MMTはIPをベースにした伝送技術であり、放送+通信のような複数の伝送経路での情報提供が可能です。
MMTに不可欠な高精度な時刻情報をTime Server Pro.が提供
全てを1ストリームに多重化していたMPEG-2 TSに対し、MMTは映像や音声、制御メッセージなどを別々に伝送し、受信機がそれらを選択して受信・表示することができますが、複数経路で伝送したメディア間の同期において重要なのが、全てのパケットに付与された高精度の時刻情報です。
「Time Server Pro. TS-2950」は、NTPタイムサーバー機能を標準搭載したグランドマスタークロックとして、IPネットワークによる高精度な時刻同期に対応。
4K、8K時代のメディアトランスポートをサポートいたします。
MMTの特長
- 放送と通信を強調し多重伝送
- 時刻情報を全てのパケットに付与
- 時刻情報に基づいて各コンテンツを同期再生
PTPによる時刻同期が果たす役割
- 高精度の時刻情報を多重化配信機器に提供
MMTと従来方式の比較
方式 | MPEG-2 TS(従来方式) | MMT |
---|---|---|
伝送情報 | 単一 | 多重 |
伝送方式 | 放送 | 放送・通信 |
伝送容量 | 固定 | 可変 |
高精度時刻 | 不要 | 必要 |
MMTに必要なナノ秒・マイクロ秒精度の高精度時刻をTime Server Pro.が提供します
放送業界の時刻同期はセイコーにおまかせください
地上デジマスター時計から、8Kなどの次世代放送、スタジオのIP化まで、幅広い時刻同期のニーズにお応えします。
放送業界向けコラム
コラム:「4K・8K放送に向けた時刻同期の取り組み」
現在、放送業界では、4K・8Kといった次世代放送への移行に伴い、ライブプロダクションシステムについてもIP化の波が押し寄せています。
IP化で重要となるのが「時刻同期」です。
本コラムでは、映像分野におけるIPでの同期技術の最前線や、実際の機器との相互接続実験をはじめとするセイコーソリューションズの取り組みを、幅広くわかりやすく解説いたします。