ISDNのU点接続に対応
ISDN変換アダプターの新機種「CA-7120」を発売

-「CA-7100シリーズ」共通でPPP終端機能を追加リリース-

セイコーソリューションズ株式会社(代表取締役社長: 山本 隆章、本社: 千葉市美浜区中瀬1-8、TEL:043-273-3111)は、利用中のISDN※1端末や設定を変更することなく通信サービスをIP網へ移行するISDN変換アダプター「CA-7100シリーズ」としてU点※2接続に対応した新機種「CA-7120」を開発し、2016年7月より販売いたします。また、これに先立ち2016年6月には「CA-7100シリーズ」共通でソフトウェアの機能強化を行います。

ISDNは、1988年のサービス開始以来さまざまな企業の情報システムを支えてきましたが、2020年から徐々に廃止される予定※3とされています。一方、金融・決済サービスや遠隔監視サービスなどにおいては、ISDNのパケット通信サービス※4や回線交換サービス※5が数多く利用されており、通信サービスの変更はシステム全体への影響が大きく、容易ではありません。

ISDN変換アダプター「CA-7100シリーズ」は、既存のISDN端末とIP網の間に設置することで、ISDN端末や設定を変更することなくISDNからIP網への移行を可能にするネットワーク製品です。

今回新たに発売する「CA-7120」は、ISDNのU点接続に対応したモデルとして、ISDN回線が直接機器に接続されている場合にご利用いただけます。

また、「CA-7100シリーズ」共通でISDN端末からのPPPダイヤルアップをCA-7100シリーズで終端し、IPデータのみをスルーする機能を追加リリースいたします。これにより、ISDNのダイヤルアップを利用したシステムをLAN接続へ移行することが可能となります。S/T点※2接続に対応した従来製品の「CA-7110」「CA-7150」とともにISDNサービスからIP網へスムーズに移行させることができます。

なお「CA-7120」をはじめとする「CA-7100シリーズ」は、2016年6月8日(水)~10日(金)に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2016」のセイコーソリューションズブースにて展示いたします。


※1 ISDN:Integrated Services Digital Networkの略。国内では、1988年に日本電信電話株式会社(当時)が「INSネット64」の商標でサービス開始。
※2 U点・S/T点: U点とはISDNの回線網接続点のこと。S/T点とはISDNのDSUの端末装置側接続点のこと。
※3 2020年から徐々に廃止されていく予定: 2010年11月2日 東日本電信電話株式会社及び西日本電話株式会社発表の 「PSTNのマイグレーションについて概括的展望」の記載による。
※4 パケット通信サービス: X.25プロトコルを利用しISDNサービス上のBチャネルとDチャネルを利用して 同時に複数の端末と接続可能なため、センターエンド型のシステムに適している。
※5 回線交換サービス: ISDNサービス上のBチャネルを占有して行う交換方式の通信サービス。

 

【ISDN変換アダプター CA-7120】

【販売開始予定】       2016年7月CA-7120-img
【販売価格】           オープン
【初年度販売見込】  10,000台

【主な特長】

  • ISDN網インターフェースとして、U点を持つISDN端末と接続可能なポートを1ポート搭載し、簡易なISDN交換機相当の機能を実装。既存のISDN端末の設定を変えることなく本装置に接続することが可能
  • LAN側インターフェースとして、10BASE-T/100BASE-TXを1ポート搭載(AutoMDI/MDI-X対応)
  • ISDNデータとして、Dチャネルパケット(VC)とBチャネル回線交換に対応


【諸元】

  • 設置方式:縦置き、横置き、壁掛けに対応
  • 外形寸法:160(W)×130(D)×30(H) mm
  • 質量:約0.27kg

※INSは日本電信電話株式会社の登録商標です。
※その他、本文中に記載されている会社名、製品名などは、各社の商標または登録商標です。

 

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