「Public Multi-Vendor Interoperability Test 2019」参加レポート

セイコーソリューションズは、「MPLS + SDN + NFV World Congress 2019」に向けた接続実証試験の位置づけにある「Public Multi-Vendor Interoperability Test 2019」に参加し、実証試験を完了しました。

実証試験は2019年3月に、ドイツ・ベルリンにあるEuropean Advanced Networking Test Center(EANTC)にて10日間行われ、当社を含む合計19社がテストに参加しました。参加者には、1)ルーター、スイッチ、CPE、2)エミュレータ/アナライザ、3)ネットワークコントローラとサービスオーケストレータ、4)時刻同期機器、5)パケットマイクロ波システム、6)ホワイトボックスソリューションのベンダーが含まれていました。

「MPLS + SDN + NFV World Congress 2019」は、IP、MPLS、SDN、NFV、および関連する通信技術に関する世界的な技術会議です。接続実証試験とそれに続く展示会は、参加しているベンダーが自社製品およびソリューションの完成度と実用性を証明する場であり、マルチベンダーによって実現されるサービス提供基盤となる次世代ネットワークの現実解を提示するものです。

接続実証試験参加企業は、特定の技術に関する2社以上のベンダー機器の相互運用性の検証に焦点を当てて、EANTCによって開発された多数の包括的なテストケースを実施しました。

このうちセイコーソリューションズは、多くの復元シナリオを含む5Gネットワ​​ークの要件を達成するためのタイム/フェーズ配信に焦点を当てた「LTEおよび5Gバックホールのクロック同期」部分に参加しました。

当社を含む7社のクロック提供企業は、他のネットワークスイッチやテスターのベンダーと接続試験を行い、様々な条件下での時刻情報配信の動作をテストしました。ネットワーク遅延の非対称性、ホールドオーバーパフォーマンス、2つのグランドマスタークロック間のフェイルオーバーなど、合計45の組み合わせで接続の成功が確認されました。

このうち当社のTS-2912-22がシステム内に時刻を配信するグランドマスタークロック(GM)として配置されたケースにおいては、約20パターンの相互運用性を確認しました。

実証試験の結果は、フランス・パリで4月9日〜12日に開催された「MPLS + SDN + NFV World Congress 2019」のパブリックショーケースにてラボ検証ネットワークとして展示されました。

このような試験および展示会に参加してその成果を活用することにより、セイコーソリューションズは時刻同期のリーディングカンパニーとして放送およびモバイル市場に貢献することを目指しています。

この接続実証試験のホワイトペーパーはEANTCのWebサイトからダウンロードできます。
http://www.eantc.de/showcases/mpls_sdn_2019/intro.html

本文中に記載されている会社名、製品名などは各社の商標または登録商標です。

EANTC(European Advanced Networking Test Center)は、国際的に認められた通信技術のための世界有数のテストセンターです。ドイツ・ベルリンに拠点を置く同社は、1991年よりベンダーに依存しないコンサルティングおよび現実的で再現可能な高品質のテストサービスを提供しており、世界の大手ネットワーク機器メーカー、ティア1のサービスプロバイダ、大企業および政府に利用されています。 現在から次世代の固定およびモバイルネットワーク技術にはEANTCのPoCや受け入れテスト、およびネットワーク監査が活用されています。