WAF(Web Application Firewall)

Webサーバの負荷分散に加えて、WAFを実装する構成例です。

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 想定製品

SX-3550

構成概要図

 

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全体構成要件

サービス仕様 外部クライアント向けWebサービス
クライアント環境 外部不特定IPアドレスからの通信
サービスIPアドレス 10.1.1.11
使用プロトコル HTTP
セキュリティー ルーター/ファイアウォールでフィルタリング処理
SX-3550でWAF処理
サービスサーバ台数 2台
LB台数 2台

ロードバランサー構成要件

接続構成 インライン・ルーティング構成(冗長)
負荷分散方式 最少接続数(重み付けなし)
仮想IP:port 仮想IP10.1.1.11:80【bind対象物理IP10.1.2.101・10.1.2.102 計2台】
セッション維持方式 ソースIPアドレス(※1)
ヘルスチェック方式 HTTP(※2)
SSL設定 なし
ネットワーク設定 VLAN2(WAF用VLAN)
VLAN10:eth1
VLAN20:eth2
VLAN30:eth3
ルーティング設定 デフォルトルート
DNS設定 10.1.1.201(※3)
NAT設定 なし(※4)
その他設定 なし
冗長設定 LB01(Master) LB02(Backup)
VLAN10 VLAN20 VLAN30 VLAN10 VLAN20 VLAN30
管理IP 10.1.1.21 10.1.2.21 10.1.3.21 10.1.1.22 10.1.2.22 10.1.3.22
仮想IP 10.1.1.11 10.1.2.11 - 10.1.1.11 10.1.2.11 -
peer
IPアドレス
- - 10.1.3.22 - - 10.1.3.21
preempt 有効 有効 - 有効 有効 -
priority 110 110 - 100 100 -
VRID 10 20 - 10 20 -
監視ポート eth1,2 eth1,2 - eth1,2 eth1,2 -
減少値 20 20 - 20 20 -

(※1) クライアントIPアドレスを基にセッション維持を実施
(※2)  /にヘルスチェックを行い、statusが200番台であればOK
(※3) SiteGuard Liteシグネチャ・ダウンロードサイトの名前解決を行う為、DNSサーバの登録が必要
(※4) Webサーバ発信のアクセスでNetwiserを経由する際に、NetwiserでNATを行う場合はReverse-NAT設定が必要

Netwiser設定手順

手順1:
 冗長構成設定
 【LB2台とも設定】
ホスト名設定
VLAN設定
Interface設定
VRRP設定
peer IPアドレス設定
手順2:
 ケーブル接続作業
 【LB2台とも実施】
構成図に基づいたケーブル接続
手順3:
 負荷分散関連設定
 【LB1台のみ設定】
ルーティングテーブル設定
DNS設定
実サーバ設定
仮想IPアドレス設定
ヘルスチェック設定
仮想サーバ設定
手順4:
 WAF設定
 【LB2台とも実施】
ライセンス情報登録
シグネチャ更新設定

Netwiser冗長構成では、負荷分散関連設定については冗長構成相手との設定情報同期が設定変更のたびに自動で行うことができます。
手順1は、設定情報同期を行えるようにLB01 ・LB02ともに設定します。
手順2は、LB01・LB02ともに構成図に基づいてケーブル接続を実施します。
手順3は、Master機に設定すれば自動的に冗長相手機器に設定が反映されます。
仮想サーバ設定後は、 設定を反映させる為、LB01 ・LB02ともに再起動が必要になります。
手順4は、WAFの設定になりLB01・LB02ともに設定します。

上記構成の設定例、configをダウンロードできます。

設定例をダウンロード