セイコーが、無線通信区間でもNTP同期精度を保つソフトウエア技術を開発
閉域モバイル網を活用したNTP配信サービスを提供予定

-簡単・低コストでセキュアな時刻同期環境を実現可能に-

セイコーソリューションズ株式会社(代表取締役社長:関根 淳、本社:千葉県千葉市、以下 セイコーソリューションズ)は、閉域モバイル網を活用したNTP配信サービスの提供に向けて、独自ソフトウエア技術「Seiko Smart Time Filter(仮称)」を開発、無線通信区間において一定のレベルでNTP同期精度を保つことが可能であることを実証実験で確認しました。この実証実験の結果を踏まえて、閉域モバイル網を活用したNTP配信サービスを2020年11月以降販売開始予定です。

企業システムにおけるICT機器の時刻同期は、インターネットを経由してパブリックNTPサーバーに接続するか、企業内部に設置したNTPアプライアンスサーバーにアクセスすることにより行われています。しかし、インターネットを介する場合は、セキュリティ上の懸念があり企業ユースには不適です。また、NTPアプライアンスサーバーを利用する場合も、時刻ソースとなる固定回線やGPSアンテナの敷設が必要で、敷設のために構築期間が長くなり導入コストが高くなる場合があります。

セイコーソリューションズはこれまで、GNSS、FM、光テレホンJJY、テレホンJJY、長波の各時刻ソースを揃えたNTPアプライアンスサーバー及びサービスを多くのお客様に提供してきましたが、その経験を生かして、新たに、より簡単で使いやすいモバイルネットワークを用いた安全・安心のNTP配信サービスを提供すべく開発を進めてきました。

通信に閉域モバイル網を利用することで、セキュリティを担保し、固定回線設置工事やGPSアンテナ敷設が不要となります。また、無線通信区間において独自ソフトウエア技術「Seiko Smart Time Filter(仮称)」を使用することで、NTP同期精度を保ち、安定したNTP配信が可能になります。この技術を使用せず一般的なNTPによる時刻修正を行った場合と比較すると、時刻同期開始直後から安定した精度での時刻配信が可能となり、実証実験では、時刻UTC±50msec以内の時刻精度を実現しています。

また、2020年8月26日~28日に沖縄県那覇市で開催された「JANOG46 Meeting」会場でも、首都圏内での実証実験と同じ機器構成で閉域モバイル網を通じた同期デモを実施し、会期を通じて10msec程度の精度に収まっていることを確認しています。

この実証実験で得た知見をもとに、閉域モバイル網を活用したNTP配信サービスの提供開始に加え、NTPサーバーのメンテナンスや同期状況を監視するためのオプションサービスの拡充も予定しています。セイコーソリューションズは、お客さまのビジネスを支える、セキュアで高精度な時刻同期に関するソリューションを今後も開発、提案していきます。

【サービスイメージ】


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