LTE/3G対応無線ルーター「SkyBridge」の最新ファームウエアVer.4.0.0をリリースいたします。
Ver.4.0.0は、ログの強化と多様なファームウエア更新方法を提供することによるメンテナンス性の強化と、ハートビート機能実装による通信の信頼性向上等の機能拡張を実現しております。
SkyBridgeを旧バージョンのファームウエアにてご利用されているお客様におかれましては、OSの脆弱性対応、機能拡張対応、通信の信頼性向上、不具合修正対応等を行った本最新ファームウエアへの更新を実施いただくよう、お願い申し上げます。
また、本最新ファームウエアでは、今まで以上に様々なファームウェア更新方法をご利用いただけます。
従来は現地作業のみでしかファームウエア更新が行えなかった環境のお客様でも、遠隔での更新や、SkyBridge自体が自律的に定期更新するような方法も追加でご用意いたしました。
なお、既存バージョンをご利用のお客様を考慮し、追加された各拡張機能の設定は初期値では動作しないように設定されております。
本最新ファームウエアの導入/更新にあたり、機能拡張した各種設定値の見直しをぜひともご検討いただくようお願いいたします。
※2017年5月8日追記
平素は当社製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
2017年5月9日に公開を予定しておりましたLTE/3G対応無線ルーター「SkyBridge」LTE/3G対応無線ルーター「SkyBridge」の新ファームウエアに関しまして、事情により公開を延期させていただくことをお知らせいたします。
お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
機能拡張一覧
■Ver.4.0.0にて追加される機能拡張は以下の通りです
機能拡張 大項目 |
機能拡張小項目 | 既存FW | 本機能拡張版 |
---|---|---|---|
ログ機能強化 | 出力ログメッセージ強化 | 既存ログはそのまま出力 | 障害解析が容易に行えるように出力するログファイルを追加 |
過去のログファイル保持 | 電源のOFF/ONや定期リセットを起因にログファイルを保持することなく初期化していた | 電源のOFF/ONや定期リセットを起因に過去約10日分を保持できるように機能拡張 | |
WEB-UI上でのログファイルの保存 | ログを参照するのみ | 保存ボタンにより必要なログを自動収集してファイルとして保存できるように機能拡張 | |
SRMPによるログ取得 | サポート無し | ログ保存コマンドにより必要なログを自動収集してファイルとして取得できるように機能拡張 | |
ハートビート機能 | 通信不良時に自動リセットを実施 | サポート無し | 定期的に設定されたアドレスにPINGを打ち、途絶えた場合に内蔵通信モジュールやルータ本体をリセットする機能 |
FOTA(FW Ver.アップ) | SRMPによる日時指定可能なFOTA実行 | 即時か次回起動時にのみ実行 | SRMPにより事前に日時指定を行い、FOTAを実行可能 |
定期更新 | FWバージョンのチェックのみ | FWを強制的に更新する機能 | |
WAN側からWEB-UIで実施 | サポート無し | オンラインバージョンアップに対応 | |
初期化機能 | 工場出荷時に戻す機能 | デフォルトコンフィグまで戻す | 工場出荷時まで戻せるよう拡張 |
連続GPS測位 | 連続測位機能 | 999回で停止 | 測位結果を回数制限無しに指定されたアドレスに送信 |
SMSによるSRMP対応 | SMSによるSRMPの実行 | サポート無し | SMSを利用してSRMPを実行できるように拡張 |
各拡張機能詳細
機能 | 詳細内容 | 必要な設定等 |
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ログ機能強化 |
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ハートビート機能 |
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FOTA (SRMP) |
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FOTA (定期更新) |
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FOTA (WEB-UI) |
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初期化機能 |
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連続GPS測位 |
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SMSによるSRMP |
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追加コンフィグ一覧
■機能拡張に伴い追加されるコンフィグは以下の通りです。
機能名称 | キーワード | 意味 | 値の範囲 | デフォルト値 |
---|---|---|---|---|
ハートビート | HB_WAN_ENABLE | WAN側のハートビート機能を有効にする。 | TRUE,FALSE | FALSE |
HB_WAN_ADDRESS | WAN側HBのping送信先アドレス | IPアドレスまたはFQDN | 空白 | |
HB_WAN_INTERVAL | WAN側HBのハートビート間隔 | 1~3600(秒) | 180(秒) | |
HB_WAN_RETRY_INTERVAL | WAN側HBのリトライ間隔 | 1~10(秒) | 3(秒) | |
HB_WAN_RETRY_MAX | WAN側HBのリトライ回数 | 0~5(回) 0の時はリトライなし |
3(回) | |
HB_WAN_RESET_COUNT | WAN側HBの失敗で、ルーター本体をリセットするまでの内蔵通信モジュールのリセット回数。 | 0:ルータ本体リセット無し 1~5:内蔵通信モジュールをリセットするまでの回数 |
3(回) | |
HB_LAN_ENABLE | LAN側のハートビート機能を有効にする。 | TRUE,FALSE | FALSE | |
HB_LAN_ADDRESS | LAN側HBのping送信先アドレス | IPアドレスまたはFQDN | 空白 | |
HB_LAN_INTERVAL | LAN側HBのハートビート間隔 | 1~3600(秒) | 180(秒) | |
HB_LAN_RETRY_INTERVAL | LAN側HBのリトライ間隔 | 1~10(秒) | 3(秒) | |
HB_LAN_RETRY_MAX | LAN側HBのリトライ回数 | 0~5(回) 0の時はリトライなし |
3(回) | |
HB_LAN_RESET_COUNT | LAN側HBの失敗で、ルーター本体をリセットするまでのLANモジュールのリセット回数。 | 0:ルータ本体リセット無し 1~5:LANモジュールをリセットするまでの回数 |
3(回) | |
FOTA | FOTA_PERIODIC_FRCD_ENABLE | 定期的にFWバージョンアップを強制的に実行する機能を有効にする。 | TRUE,FALSE | FALSE |
SMSによるSRMP | SRMP_SMS_ENABLE | SMSによるSRMPコマンドを有効にする。 | TRUE,FALSE,REGISTED REGISTEDの場合は、SRMP_SMS_CID_xで指定された電話番号からのみコマンドを実行が可能。 |
FALSE |
SRMP_SMS_CID_1 | コマンド実行可能な電話番号1 | 11桁の数字 | 空白 | |
SRMP_SMS_CID_2 | コマンド実行可能な電話番号2 | 11桁の数字 | 空白 | |
SRMP_SMS_CID_3 | コマンド実行可能な電話番号3 | 11桁の数字 | 空白 |
追加SRMPコマンド一覧
■機能拡張に伴い追加されるSRMPコマンドは以下の通りです。
ログアップロード | 機能概要 | 現在のログと保存済みのログファイルを1つにまとめて、指定のFTPサーバーへアップロードする。 |
コマンド名 | @LOGUPLOAD | |
コマンド書式 | en @LOGUPLOAD=<ipaddr>,<username>,<password> | |
引数 | <ipaddr>: ファイルをアップロードするFTPサーバーのIPアドレスおよびポート番号 | |
(例: 10.20.30.40 または 10.20.30.40:1021 など) | ||
<username>: FTPユーザーのユーザー名 | ||
<password>: FTPユーザーのパスワード | ||
応答 | OK コマンド成功時 | |
ERROR コマンド失敗時 | ||
備考 | ログファイルはログインした直下のディレクトリにアップロードします。 | |
ファイル名は、“MBA100-<日付>_<時間>.tgz” となります。 <日付>:YYYYMMDD, <時間>:hhmmss | ||
使い方 | en @LOGUPLOAD=10.20.30.40,guest,pass | |
強制FOTAの開始 | 機能概要 | 強制FOTAの開始コマンドに、開始予約機能を追加した。 |
コマンド名 | @FOTAFRCD | |
コマンド書式 | en @FOTAFRCD=<value1>[,<value2>[,<value3>]] | |
引数 | <value1>: FOTAの開始タイミング | |
0 : すぐに開始する。 1 : 次回の再起動時に開始する。 2 : 予約された日時に開始する。←今回追加した値。 | ||
<value2>: <= 今回追加した引数 | ||
0 : 予約をキャンセルする。<value3>なし 1 : 予約する。<value3>あり | ||
<value3>: <= 今回追加した引数 | ||
予約時刻 | ||
書式は YYYYMMDDhhmmss | ||
YYYY : 西暦年4桁 (2017~2037) MM : 月2桁 (01~12) DD : 日2桁 (01~31) hh : 時間2桁 (00~23) | ||
mm : 分2桁 (00~59) ss : 秒2桁 (00~59) 省略時は 00 とみなす。 | ||
応答 | OK コマンド成功時 | |
ERROR コマンド失敗時 | ||
使い方 | en @FOTAFRCD=2,1,20170322010000 |
ファームウエアバージョンアップ方法
■SkyBridgeバージョンアップ手段は以下8種類を用意しています。下記早見表に基づき、手段をお選びいただけます。
№ | 対応手段 | 作業区分 | 使用TOOL/メディア | 作業概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|---|
① | USBメモリ | ローカル | USBメモリ | ①本体DIPSWを変更 ②FWが入ったUSBメモリを挿し、更新実施 |
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② | WEB-UI (LAN側より実施) |
WEB-UI (ブラウザ) PC等 |
①PC等よりWEB-UIにアクセス ②WEB-UIにてPC上のFWを選択して更新 |
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③ | DIPSW強制FOTA | FOTAサーバー | ①本体DIPSWを変更 ②更新がある場合に実施 |
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④ | SRMP強制FOTA (LAN側より実施) |
SRMPサーバー FOTAサーバー PC等 |
①SRMPサーバーより強制FOTAコマンドを実行 ②自動的にFOTAサーバーにアクセスし、更新がある場合に実施 |
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⑤ | 定期強制FOTA | FOTAサーバ | ①事前に定期強制FOTAを設定 ②自動的にFOTAサーバーにアクセスし、更新がある場合に実施 |
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⑥ | WEB-UI (WAN側より実施) |
リモート | WEB-UI (ブラウザ) FOTAサーバー サーバーPC等 |
①サーバー等よりWEB-UIにアクセス ②WEB-UIにてオンラインバージョンアップを選択して更新 |
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⑦ | SRMP強制FOTA (WAN側より実施) |
SRMPサーバー サーバーPC等 |
①SRMPサーバーより強制FOTAコマンドを実行 ②更新がある場合に実施 |
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⑧ | SMS強制FOTA (WAN側より実施) |
SMS発信ができる携帯電話等 | ①携帯電話等より強制FOTAコマンドを実行 ②更新がある場合に実施 |
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SkyBridge バージョンアップ手段早見表
回線種別 | 作業区分 | WAN側より SkyBridgeのIPアドレスの取得可否 |
WEB-UI、SRMP、SMSのWAN側アクセス設定 (デフォルトは全て不可) |
FOTAサーバーの有無 (詳細は本表下部の注意事項を参照) |
FW Ver. | バージョンアップ手段 |
---|---|---|---|---|---|---|
閉域網 (VPN網) |
リモート | IPアドレス取得可能 | WAN側アクセス可能 | 有り | VER4以前 | ⑦ |
VER4以降 | ⑤、⑥、⑦、⑧ | |||||
無し | - | 不可 | ||||
WAN側アクセス不可 | 有り | VER4以前 | 不可 | |||
VER4以降 | ⑤ | |||||
無し | - | 不可 | ||||
IPアドレス取得不可 | - | 有り | VER4以前 | 不可 | ||
VER4以降 | ⑤ | |||||
無し | - | 不可 | ||||
ローカル | - | - | 有り | VER4以前 | ①、②、③、④ | |
VER4以降 | ①、②、③、④、⑤ | |||||
無し | - | ①、② | ||||
インターネット | リモート | IPアドレス取得可能 | WAN側アクセス可能 | 有り (SSOLが運用するFOTAサーバーを利用) |
VER4以前 | ⑦ |
VER4以降 | ⑤、⑥、⑦、⑧ | |||||
WAN側アクセス不可 | VER4以前 | 不可 | ||||
VER4以降 | ⑤ | |||||
IPアドレス取得不可 | - | VER4以前 | 不可 | |||
VER4以降 | ⑤ | |||||
ローカル | - | - | VER4以前 | ①、②、③、④ | ||
VER4以降 | ①、②、③、④、⑤ |
FOTAサーバーについて:
- FOTAサーバーとは最新のFWが格納されているHTTPサーバーとなります。
- 弊社が運用するFOTAサーバは、お客様の円滑なバージョンアップを支援するためインターネット網上に設置し公開しております。SkyBridgeをご利用の方はどなたでも自由にご利用いただけます。
- 閉域網(VPN網)の契約のSIMを使用してSkyBridgeをご利用の方は弊社が運用しているFOTAサーバーにはアクセスできません。
- 閉域網内でFOTAをご利用する場合は同一網内にFOTAサーバーを構築する必要があります。構築方法については別途弊社営業までご相談ください。