6G次世代ネットワークに向けた日本発分散型時刻同期技術
「クラスタクロック」の概念実証機を開発・成果発表

-産官学連携の研究開発で、0.1ナノ秒の時刻同期精度を実現-

セイコーソリューションズ株式会社(代表取締役社長:関根 淳 本社:千葉県千葉市)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))他と共同で2022年から取り組んでいる、次世代の国内技術による分散型時刻同期技術「クラスタクロック」を実装した概念実証機の開発に関する研究成果を、2025年10月14日(火)〜17日(金)に幕張メッセで開催された「CEATEC 2025」内のNICTブースにて参考展示いたしました。

本研究開発は、総務省「Beyond 5G(6G)推進基金」事業の一環として進めている「周波数資源の有効活用に向けた高精度時刻同期基盤の研究開発」であり、6G時代の次世代ネットワークインフラに求められる、高精度かつ高信頼な時刻同期・配信技術の確立を目指した研究開発です。

セイコーソリューションズは、小型原子時計を活用した有線時刻・周波数同期技術の研究開発を担当し、分散型時刻同期アルゴリズム「クラスタクロック」を実装した概念実証機の開発に取り組んでいます。

「クラスタクロック」の概念実証機

▲「クラスタクロック」の概念実証機

今回の「CEATEC 2025」内のNICTブース展示では、この概念実証機を用い、6Gが求める複雑かつ動的なネットワーク環境に対応可能な分散同期技術として、0.1ナノ秒レベルの時刻同期精度を実現するデモンストレーションを実施しました。本技術は、複数のクロック間で時刻情報を相互補完しながら全体の同期を維持するもので、ネットワーク断や遅延変動に強い柔軟な時刻同期方式として多くの来場者から注目を集めました。

今後もセイコーソリューションズは、持続可能な社会インフラで求められる柔軟性・堅牢性・高信頼性・省電力性を備えた時刻同期環境の実現に向けた研究開発を推進し、最適なソリューションを提供してまいります。また、本研究成果を応用し、NICTをはじめとする研究機関や企業との連携を通じて、GNSSへの過度な依存を解消する地上系の高精度時刻配信プラットフォームの社会実装に貢献していきます。

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https://www.seiko-sol.co.jp/archives/71050/

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