アリアンツ生命保険株式会社は、1890年にドイツで設立し、現在、世界70か国以上、8,630万人を超えるお客さまに保険・金融サービスを提供しているアリアンツ・グループの一員として、2008年4月に日本で営業を開始し、日本国内で銀行や証券会社などの販売代理店を通じたサービス提供を行っています。
今回は、販売代理店に契約者情報を提供するポータルシステムの可用性向上のために、ロードバランサー「Netwiser SX-3820」を採用いただいたアリアンツ生命保険株式会社 ITシステム部の垣内 研氏に、導入経緯と導入後の評価についてお話を伺いました。

  • 可用性は高いが、アクセス数はあまり多くないため、コストバランスがよい製品が必要だった。
  • 少人数でサービス提供と社内基幹システムを担当しているため、わかりやすい製品導入が必須だった。
  • Netwiserは必要とする機能がすべてあり、コストも従来製品の1/3になった。
  • 日本語ドキュメントが豊富で、Web管理画面もわかりやすく、トラブルシューティングの不安がなくなった。

1.【導入背景】高可用性が求められるシステムで、ロードバランサーを活用しています

ー ロードバランサーを導入された目的をお聞かせください。

現在、銀行、証券会社などの販売代理店に販売支援ツールとして、Webベースのアプリケーション「代理店ポータル」を提供しています。「代理店ポータル」は9時から22時までと稼働時間が非常に長く、システムダウンが許されません。このように高可用性を求められるシステムのため、ロードバランサーで負荷分散をしています。

2.【経緯】信頼性を重視して選定しました

— ロードバランサーのリプレースを検討された目的をお聞かせください。

垣内 研氏
製品に関する情報が豊富で、ハンズオンセミナー開催など手厚いサポートをしてもらいました。

「代理店ポータル」は、高可用性を求められるシステムのため、ロードバランサーを冗長構成で導入し、2台のWebサーバーの負荷分散をしています。これまで使っていたロードバランサーのメーカーサポートが終了するため、リプレースを検討することになりました。

— Netwiserを検討された経緯をお聞かせください。

「代理店ポータル」へのアクセスはそれほど多くはないため、数多くのリクエストを高速で処理するようなハイエンド製品である必要はなく、システムの可用性を高めるための信頼性を重視して選定しました。いろいろと情報収集をして候補を2社に絞り込みました。一方の海外メーカー製品は導入するための情報が少なかったのに対して、セイコーソリューションズのNetwiserは無料のハンズオンセミナーが開催されており、導入前に実際に操作することができたのも非常にポイントが高かったです。

3.【決め手】設定に関する情報が日本語で豊富に

— 他社のロードバランサーと比較して、Netwiser が優れていた点をお聞かせください。

[1] 設定に関する豊富な情報提供
ロードバランサーは設定項目が非常に多いものですが、「Netwiser SX-3820」は設定に関する情報が豊富なうえに、ハンズオンセミナーで、必要な要件を満たしていることを事前に確認できました。また、海外製品の場合は、英文のままのドキュメントがあったりするのですが、セイコーソリューションズの「SX-3820」はすべて日本語のドキュメントなので、わかりやすくて助かりました。

[2] 高い信頼性
今回のリプレースでは、高可用性に主眼を置いて製品選定をしました。実は別のシステムでセイコーソリューションズのプロトコルコンバーターを5年以上使用していますが、一度もハードウエア故障がなかったため、国産メーカーとしての信頼性は高かったです。また、従来使用していた製品に比べると費用が約3分の1になりました。ここまで差があると、多少不安になりましたが、セミナーを受講して、必要な機能を満たしていて、従来の機器からそのまま置き換えることが可能なこともわかっていましたので、結果的にはもっと早くリプレースしておけばよかったと思いました(笑)

4.【導入効果】普段のトラブルシューティングも不安がありません

— Netwiser導入後の評価をお聞かせください。

従来のロードバランサーの設定にわかりづらい部分があり、導入のための設定確認に手間取りましたが、構築を依頼した代理店がきちんと必要な項目を洗い出してくれたため、機器の切り替え当日は予想以上に短い時間で、全く問題なく完了しました。実際に使用してみると、Webの管理画面もわかりやすく、ハンズオンセミナーや導入前の代理店とのやり取りで設定内容を理解できているため、普段のトラブルシューティングにも不安がありません。

5.【今後の期待】故障しない、わかりやすい製品の提供をお願いします

— 今後の期待をお聞かせください。

今回導入した「SX-3820」は、現在弊社で必要としているロードバランサーの機能をすべて持っていて、完成された製品だと思っていますので、あまり要望はないです。ただ、冗長構成で導入したので、1Uで2台分設置できる製品があると省スペースで良かったかもしれません。
近年、ロードバランサーを仮想サーバー上で展開する方法もありますが、弊社の仮想基盤の規模では可用性を担保できない場面があると考えて、あきらめました。
私たちの部署は、少ない人数でサービス提供システムと社内基幹システムのメンテナンスをしているので、これまで同様、故障しないで、わかりやすい管理機能を持つ製品を提供し続けてもらいたいと考えています。

本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

お客様プロフィール

アリアンツ生命保険株式会社
URL http://www.allianz.co.jp/

※ 取材日時 2018年1月