JTBヨーロッパは、西欧地域を中心としてJTBの旅行客をサポートしており、JTBグループのネットワークを有効活用しながら、お客様へご満足していただけるようなサービス展開を行っています。

ヨーロッパ旅行の手配用基幹システムの負荷分散のために、ロードバランサー「Netwiser SX-3840」を採用いただいたJTBヨーロッパのIT OPERATION Director Jan Max Bunzel氏と聞 志海氏、Netwiser販売代理店の株式会社ヴィンクス ITサービスソリューション部 課長 立野 友和氏に、「Netwiser SX-3840」の導入経緯と導入後の評価についてお話を伺いました。

JTBヨーロッパについて

— 御社の概要についてお聞かせください。

「Netwiser SX-3840の導入について皆さんにお話を伺いました」
「Netwiser SX-3840」の導入について皆さんにお話を伺いました

JTBヨーロッパは、総合旅行会社JTBの欧州地域における世界各国の旅行者をサポートしているTPE(TRAVEL PLAZA EUROPE)の一翼として西欧地域を中心にヨーロッパ11都市に拠点を置きながら営業を行っています。
日系旅行代理店としてヨーロッパ最大のネットワークを基に長年の経験と知識を駆使して日本発着のみならず、ヨーロッパ発着のお客様のレジャー旅行や出張がより安全かつ快適で満足していただけるものとなるようにサービスを展開しています。

 

Netwiser導入の目的と経緯

— ロードバランサーを採用された目的をお聞かせください。

JTBヨーロッパでは、日本およびヨーロッパの約20拠点から450名の社員が、24時間365日お客様のツアー計画や現地での手配を管理する基幹システムを利用しています。
この基幹システムを構成している3台のAPサーバーと2台のメールサーバーのレスポンス向上と安定稼働のために負荷分散を行っており、ロードバランサーは基幹システムへのアクセス先として重要な役割を担っています。そのためか、2010年の構築以来、システムダウンをしたことはありません。

— Netwiser を検討された経緯をお聞かせください。

「ロードバランサーは基幹システムへのアクセス先なので、安定性が重要です」Jan Max Bunzel氏
「ロードバランサーは基幹システムへのアクセス先なので、安定性が重要です」Jan Max Bunzel氏

これまで使用していた「Netwiser SX-3640」が導入から5年以上経過していたため、新しいロードバランサーを検討することになりました。「SX-3640」は非常に安定していて、稼働中のトラブルもありませんでした。また、別システムでは「Netwiser SX-3840」を使用しているため、保守対応の面からも機種を統一した方がよいと考え、「SX-3840」をメインに検討することになりました。

 

 

 

— 他社のロードバランサーと比較して、Netwiser が優れていた点をお聞かせください。

①抜群の安定性

「トラブルなく、設定方法もわかりやすいので、大満足です」聞 志海氏
「トラブルなく、設定方法もわかりやすいので、大満足です」聞 志海氏

ロードバランサーは安定稼働がとても重要になります。先程もお話しした通り、これまで使用していた「SX-3640」はトラブルが発生しておらず、Jan Max Bunzel氏が毎日チェックしているログでも型番を見かけないほど非常に優秀です。5年以上使用した中で保守対応はFANエラーが発生したときのみで、機器交換も非常に迅速でした。引き続き「SX-3840」でも抜群の安定感と迅速な対応を期待しています。

②分かりやすい設定方法

前機種の「SX-3640」ではシングル構成を、今回の「SX-3840」では冗長構成の設定をゼロから行いましたが、マニュアルを見ながら困ることなく構築することができました。初期設定はCLI(コマンドライン)で行いましたが、設定変更やチェックはGUI画面で実施しています。コマンドラインも理解しやすかったので、メーカーに構築の依頼をすることなく、コスト面でも有利でした。

 

Netwiser販売代理店 ヴィンクスから導入のメリット

— Netwiserの導入で注力した点をお聞かせください。

「JTBヨーロッパ様はJTBのグループ会社の為、グループを通じての各種手続きが必要でした」ヴィンクス立野 友和氏
「JTBヨーロッパ様はJTBのグループ会社の為、グループを通じての各種手続きが必要でした」ヴィンクス立野 友和氏

今回「Netwiser SX-3840」は、販売代理店であるヴィンクスから提供しました。価格や納期のご要望にお応えし、本番稼働に間に合わせられたことが一番よかったと思います。また、導入前に依頼をいただいた検証機の貸出期間を通常よりも長く確保することで、十分な検証が実施され、本番導入をスムーズに行っていただくことができました。

JTB様は非常に大きな企業なので、機器を導入する際にも各所との調整が必要でした。設置先のデータセンターにも幾度となく書類を持って行き、手続きをしました。

 

Netwiser採用後の評価

— Netwiser 採用後の評価をお聞かせください。

JTBヨーロッパ(JTB Europe Ltd.)様

ヴィンクスさんのおかげで、十分な事前検証ができましたので、「SX-3840」導入後も基幹システムは問題なく稼働しており、非常に満足しています。
8年前、他社のロードバランサーを使用していてネットワークトラブルが発生した際は、解析に時間がかかり、ユーザーからの問い合わせも多かったのですが、Netwiserを採用してからは、そのようなトラブルもなく、「SX-3840」導入後はパフォーマンス面での問題もありません。今回は、検証機として「SX-3820」も導入しましたので、今後、新しいシステムのリリースなどの際には心強い味方です。

今後の期待

— 今後の期待をお聞かせください。

現状、日本にいる聞さんがメインでサポートをしていますが、サポートチームとしてはインドにもメンバーがいることと、JTBヨーロッパ内のコミュニケーションは英語が基本であるため、GUIも英語表示ができると、よりサポートが簡単になります。
また、JTBヨーロッパの中では、サーバーの仮想化が非常に進んでいて、今後メンテナンス面やセキュリティー面からアプライアンスを減らしていく方向になるため、ロードバランサーのソフト版があるとよいと思います。

NetwiserロードバランサーはJTBヨーロッパの基幹システムで重要な役割を担っていますので、これからも安定的な稼働と迅速なサポート対応を期待しています。

本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

右からJTBヨーロッパ IT OPERATION Director Jan Max Bunzel氏と聞 志海 氏
右からJTBヨーロッパ IT OPERATION Director Jan Max Bunzel氏と聞 志海 氏

お客様プロフィール

JTBヨーロッパ
URL http://www.jtb-europe.com/

※ 取材日時 2017年1月