お客様へのサービス向上のため
セイコー製ナンバー入力セルフオーダーを検討・導入するきっかけを、システム選定の責任者である情報システム部の上嶌部長に尋ねてみた。
「セルフオーダー端末を検討するきっかけは、将来の人手不足による接客サービスの低下を懸念したからです」
と上嶌氏。
「メニュー画像つきの端末も検討しましたが、最終的にセイコー製のセルフオーダーを採用したのは、テーブルに置いても場所をとらずにメニューブックと一緒に置ける点、オーダリングのメニューマスターと一元管理出来る点、そして何より圧倒的にコストが抑えられるという点が大きかったです」
各テーブルの電源工事が不要なことや、iOS端末を使うことで初期費用や月額費用も他社に比べて安価だったそうだ。
「お客様が注文したい時に直接注文できるので、聞き間違えによるオーダーミスはなくなり、お客様の満足度は格段にあがりました。また、スタッフのオペレーション負荷も軽減、オーダーテイクが慣れていない新人スタッフでも即戦力になってくれます」
このような高評価を受け、2015年4月から本格導入を開始し、同年12月末までに110店舗の導入が完了した。今後も導入店舗は増え続けていく。


セルフオーダーでスタッフの意識も変わった
「お客様の半数以上が食べ放題を選択する当店では、お客様が自分のタイミングでオーダーできるというのは最大の強みです。メニュー番号を入力するだけのシンプルな仕様なので、スタッフが説明をしなくても、お客様はすぐに使いこなされています。スタッフを呼ぶ回数が減り、好きな時に注文ができるので、満足度は確実にあがっています」
と店長の安田氏は笑顔で語ってくれた。
「実は端末を導入することにより、機械任せになってしまいお客様とのコミュニケーションがとれなくなってしまうのではないかという不安があったのですが、大きな間違いでした(笑)。実際は注文を取る回数が減った分、スタッフがお客様とコミュニケーションを取る時間が増え、お客様にあったおススメメニューを提案したり網交換をしたりと、ワンランク上のサービスを提供できるようになりました」
便利な端末と優秀なスタッフの相乗効果で、お客様はさらに居心地の良い「牛角」を楽しめるということだ。

