倉敷ケーブルテレビについて
— 御社の概要についてお聞かせください。

倉敷ケーブルテレビは1984年の設立以来、岡山県倉敷市を中心に有線テレビ放送やインターネットサービス、プライマリー電話などの電気通信事業を行っているケーブルテレビ(CATV)会社になります。
現在の加入者は約81,000世帯で、1999年から提供を始めたインターネット事業では、そのうちの1/4の22,000世帯でインターネットーサービスをご利用いただいています。また、インターネット事業では2011年にはFTTHサービスの提供を開始するなどサービス拡充を行っています。
Netwiser SX-3820の導入の目的と採用の経緯
— ロードバランサーの導入を検討された目的をお聞かせください。

当社では、顧客へのインターネットサービスを提供する中で、名前解決のためのDNSキャッシュサーバーを7台運用しています。従来よりDNSキャッシュサーバーの冗長化は行なっていましたが、プライマリーサーバーに負荷が集中してしまうため、名前解決のレスポンスが悪くなる傾向がありました。
そこで、DNSキャッシュサーバーのリプレイスを検討している際に、ロードバランサーを導入して冗長性を確保しつつ、レスポンス改善のために負荷分散を行うことを計画したのがきっかけです。
— Netwiser SX-3820を検討された経緯をお聞かせください。
Netwiserを検討する前に他社のロードバランサーを検討していて、見積取得、検証機の借用依頼までしていました。2014年7月のJanog34(高松)のセイコーソリューションズのブースにて、Netwiserを知り、そのコストパフォーマンスの良さからSX-3820を検討してみる価値があるのではないかと思い、比較検討を始めました。
— 他社のロードバランサーと比較して、Netwiser SX-3820が優れていた点をお聞かせください。

作成がラクになりました」小林氏
導入の決定ポイントとしては、検討当初に感じたとおり、価格面、そしてDNSキャッシュサーバーの改善という点で重要視していた、レスポンスとスループットが優れていたことでした。
①パフォーマンスの改善
当社では、外部からの攻撃(DoS攻撃など)に対処するために、サービス提供しているユーザーをグルーピングしているのですが、特定の地域では名前解決のパフォーマンスが悪かった部分がNetwiser導入後に解消されました。
②機器設定(CLI/GUI)が容易
Netwiserを触るのは初めてだったのですが、CLIでの操作も日頃使用している機器のコマンドラインに近く、使いやすかったです。また、GUIが日本語対応のため、 統計情報などから資料を作り社内に報告することが簡単になりました。
③購入先の選択肢が豊富
機器管理や保守のことを考えて、購入先を統一したかったため、Netwiserが当社の購入先から導入できることも優位性が高かった点になります。
Netwiser導入後の評価
— Netwiser SX-3820導入後の評価をお聞かせください。

現状、運用しているDNSキャッシュサーバーは、停止してしまうとインターネットサービスが利用できなくなるなど顧客への影響が大きく、レスポンスが悪くなることでも顧客のストレスになるため、負荷分散のニーズがありました。Netwiser SX-3820を導入してから1年が経過しましたが、レスポンスが悪くなることもなく、ロードバランサーとしては優秀であると評価しています。
また、導入後の結果が良好なため、レスポンス面での評価は問題ないということになり、近々Netwiser SX-3820を2台増設する方向で検討を進めています。
製品に対するサポートも充実していて、私どもからの問い合わせについても、レスポンスが1日もかからずに返ってきました。海外メーカーにありがちな回答までのタイムラグがないので、この点も非常に満足しています。
アクセスゲートウェイSmartGSの評価
— 同時に導入いただいたSmartGSの評価をお聞かせください。
Netwiserを検討している当時、社内報告における日々のサーバーへのアクセスログ管理も課題であったため、SmartGSを導入し、ログ収集やアクセス状況の一元管理化を行いました。
導入に際しては特に問題になることもなく、現状も月次のログの社内報告やケーブルモデムなどのリモートメンテナンスに役立てています。
機能的な要望としては、現状のTelnetとSSHでの接続に加えてGUI対応ができるようになると、より便利な製品になると思います。
今後の期待
— 今後の期待をお聞かせください。
Netwiserには基本的な機能が備えられているので、現状の仕様で問題ないと思っています。これまで通りの迅速なサポート対応をお願いします。 機能面では、外部ユーザー(顧客以外)からのアクセスを制御できる拡張ACLの機能を実装してもらえるとNetwiser側での制御が可能になるので、管理する立場としてはたいへん楽になると思います。
また、今後は、Netwiserのフェイルスルー機能を、他のサービス向けに活用することを検討しています。 このサービスは、顧客がケーブルモデムをリセットした時に設定情報を配信するためのもので、現状のDNSキャッシュサーバーのようにパフォーマンス重視ではなく、サービス継続を重視します。オペレーターの負荷軽減にNetwiserのフェイルスルー機能が非常に有用であると考えており、導入の際にはこれまで以上のサポートをお願いしたいと思っています。

本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。