[ネットワーク]ロードバランサーの機能でパケットキャプチャーを取得するための操作方法を教えてください

ファームウェアバージョンVer8.2.70以降をご利用の場合

L2 パケットに関するパケットトレースを実施し、キャプチャデータを生成する機能があります。
CLI操作にてl2-trace コマンドを使用します。

  • トレース開始(GUI操作では行うことができません)
    netwiser> config
    netwiser(config)# l2-trace on { rx | tx } ethernet <port-num>
    又は
    netwiser(config)# l2-trace on permit ip [<ip-address>] ethernet <port-num>
    ■ { rx | tx }
    rx の場合、受信パケットのみキャプチャファイルに保存します。
    tx の場合、送信パケットのみキャプチャファイルに保存します。
    省略された場合、送受信パケットをキャプチャファイルに保存します。
    ■ip [<ip-address>]
    IP アドレスでフィルターリングしたい場合、任意のアドレスを入力します。
    送信元アドレス、宛先アドレスのいずれも検索対象となります。
    ■<port-num>
    キャプチャを取得するイーサーポートの番号を指定設定例
    ・l2-trace on ethernet 1             イーサーポート1の送受信パケットを取得
    ・l2-trace on rx ethernet 1,2           イーサーポート1と2の受信パケットを取得
    ・l2-trace on permit ip 10.1.1.1 ethernet 1-4 イーサーポート1~4のIPアドレス10.1.1.1が送信元又は宛先となっている送受信パケットを取得
  • トレース停止
    netwiser(config)# l2-trace off停止操作はGUIでも可能
    [ログ参照] → [L2/L7トレース]トレースを停止した時点でキャプチャデータを圧縮して内部ディスクに保存するため、
    停止処理が完了するまで数十秒~1分程度の時間を要する場合があります。

    l2-trace on コマンド入力後、トレースを開始しますが
    1.5Gバイト取得すると収集を停止する仕様となっています。
    データを取得し続けることはできませんのでご注意ください。

  • 取得したデータの収集
    GUI操作にて [ログ参照] → [L2/L7トレース] よりファイルを取得できます。ファイル名 「app_trace.X.pcap.gz」.gzを削除し「app_trace.X.pcap」とすると
    パケットの解析ツールwireshark等でファイルを開くことができます。

ファームウェアバージョンVer8.2.70より古いバージョンをご利用の場合

L7負荷分散の場合に限り、キャプチャデータを取得することができます。
レイヤ4以下(TCPハンドシェイクやARP等)の情報は取得できません。

  • トレース開始(GUI操作では行うことができません)
    netwiser> config
    adm(config)# packet-trace on 

    トレースの停止方法と、取得したデータの収集方法は
    l2-trace の操作方法と同じになります。各種フィルターの設定も可能です。操作方法につきましては「導入運用の手引き」をご確認ください。
    「導入・運用の手引き」又は「コマンドリファレンス」をご確認ください。

L7負荷分散につきましては下記URLをご確認ください。
https://www.seiko-sol.co.jp/product_faq/loadbalancer-faq_00007/

<対象製品>
SX-3950
SX-3945
SX-3940
SX-3920
SX-3990 (VirtualEdition)