FBLinkは、ROS3[ロス・キュービック]ファミリーの製品で、金融機関向けファームバンキング業務で必要となる、通信回線を利用した各資金移動データの一括伝送サービスに適用するオールインワンFEPパッケージです。
お客様から預かったファイルはホスト起動により定期的に集積して業務サーバーへ伝送されます。また各種金融決済センターへのファイル送受信も可能で、ホスト指示による同期発呼に対応しているので即時転送が可能です。

システム構成図

主な機能

きめ細かなジョブ制御

業務ホストからの定期的な集信要求を受け付け、ファームバンキング顧客や金融決済センターからの受信済ファイルを集積してHULFT手順にて業務ホストへ送信します。集信方法はホストからの指示に従って実行。きめ細かな指定ができるので柔軟な運用が可能です。ファームバンキング顧客や金融決済センターへの配信も同様にホスト指示に従って集積ファイルを受信後、各お客様単位に分割して配信待ちにします。センター発呼による即時集信、即時配信も可能です。

 

繰越ファイルの一括管理

当日未配信のまま残存したファームバンキング顧客や金融決済センターからの受信済ファイルは夜間バッチによって翌日に繰り越され配信待ちとなります。当日追加が発生した場合はファイル単位に統合されます。また、当日送受信したすべてのファイルはアーカイブファイルにバックアップされ、万一の場合の復旧作業に備えます。

 

充実したスケジュール管理機能

システム運用時間は、システム、相手先グループ、相手先単位に設定することができます。急な変更があった場合、運用画面にて設定を変更します。
業務JOBのスケジューリングと起動は業務ホストが管理・実行し、HULFTによって通知されます。
(HULFT以外の手順を利用する場合はカスタマイズ対応)

 

操作性に優れた運用画面

運用画面はブラウザーで操作・表示します。相手先、ファイル名指定の送受信実績照会、作業メッセージ照会とエラーログ表示など操作性のよいインターフェースを提供します。

 

セキュリティーの強化

操作員用のログインユーザID管理を強化しています。 複数管理レベルのユーザ管理や操作履歴の保管、表示機能で、トラブル時には原因追跡ができます。

 

豊富な通信プロトコル

ファームバンキング顧客や金融決済センターとの通信に必要な対応プロトコルである全銀ベーシック、 全銀PC、JCA、全銀TCP/IPなどのレガシー手順とIP手順の両方をサポート。回線は公衆回線、ISDN を利用します。IP-VPN網の利用も可能です。全銀TCP/IP利用の場合、相手先ごとに固定/動的IPアド レスが指定できます。オプションでRADIUSサーバによるPPP認証も可能です。

動作環境

OS RedHat Enterprise Linux 5.2 以上
RDBMS Oracle 10G 以上
Webサーバ Apache Tomcat
ホスト間通信 HULFT