初版 2025年9月
販売終了いたしましたタイムサーバー製品「TS-2210 GPSモデル」「TS-2550 GPSモデル」「TS-2850 GPS/TJJYモデル」に関して、かねて「よくあるご質問」でお知らせしておりましたが、内蔵GPS受信機のロールオーバーが発生いたしますので、改めてお知らせいたします。
該当製品は販売および保守サポートを終了しておりますので、後継機もしくは時刻情報配信サービスへの置き換えのご検討をお願いいたします。
TS-2210/2550/2850 ロールオーバー発生日
対象機種 | ロールオーバー発生日 |
---|---|
TS-2210 GPSモデル、TS-2550 GPSモデル、TS-2850 GPS/TJJYモデル 製造番号(Serial No.) 60001番未満 |
2027年8月15日 0:00(UTC) |
TS-2210 GPSモデル、TS-2550 GPSモデル、TS-2850 GPS/TJJYモデル 製造番号(Serial No.) 60001番以上 |
2030年5月12日 0:00(UTC) |
TS-2210 GPSモデル、TS-2550 GPSモデルは、2024/3/31 にサポートを終了しております。
TS-2850 GPS/TJJYモデル、は、2024/11/30にサポートを終了しております。
製造番号は、本体背面の製造銘版、もしくはGUIで機器にアクセスしたトップページで確認できます。
ロールオーバー発生時の挙動
タイムサーバーから供給されるNTP時刻が約19.6年遡った日付となります。
対処方法
TS-2210 GPSモデル、TS-2550 GPSモデル、およびTS-2850 GPS/TJJYモデルは販売および保守サポートを終了しております。
後継機種・サービスへの置き換えをお願いいたします。
後継機種・サービスに関して
後継機種は、GNSS対応のTS-2220シリーズ、TS-2560シリーズとなります。
なお、TS-2220シリーズ、TS-2560シリーズでは、自動でロールオーバーにロールオーバーに対処する機能を搭載しており、使用中にロールオーバー発生しても、時刻が戻る現象は発生いたしません。(下記「他機種でのロールオーバー発生日」もご参照ください)
また、GNSSアンテナが不要となる、サブスクリプションでご提供する時刻配信サービス(セイコータイムマネージドサービス光テレホンJJY、セイコークローズドモバイルNTP)もございますので、あわせてご検討ください。
時刻戻り(ロールオーバー)に関するお問い合わせ先
タイムサーバー製品のロールオーバーについては、以下の窓口までお問い合わせください。
セイコーソリューションズ株式会社 STN営業技術部 タイムサーバー担当
Email : time.ce@seiko-sol.co.jp
(ご参考)他機種のロールオーバー発生日
対象機種 | ロールオーバー発生日 |
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TS-2335(GPSモデル) | 2031年12月31日 |
TS-2560 GNSSモデル , TS-2220 GNSSモデル ※自動でロールオーバーに対処する機能を搭載しており、使用中にロールオーバー発生しても、 時刻が戻る現象は発生いたしません。(内蔵バックアップ電池が消耗している場合を除きます) |
2032年8月15日 |
(ご参考)ロールオーバーについて
GPS衛星から送信される時刻情報は、「何年何月何日何時何分何秒」という形式ではなく、ある特定の時刻(GPS Epoch)から「何週目か」「週の中で何秒経過したか」という形式で送信されます。この「何週目」の情報が1024週しか取り扱えないフォーマットのため、1024週間≒約19.6年経過することにより、全く同じ時刻情報が送信されることになり、ロールオーバーが発生します。
GPSロールオーバーは過去2回(1999年、2019年)発生しています。
多くのGPS受信機では、GPS衛星から送信される週数の読み替え(たとえば500以上であればそのまま週数とし、500未満であれば1024を加えて週数とする)を行うことにより、1023から0に変わるタイミングでのロールオーバー発生に対処しています。