導入の背景 iPadを活用したICT教育を実施。生徒に毎日使ってもらうには辞書が一番。
- iPadを導入した経緯を教えて下さい
私共は1960年の設立で、この地域で一番古い私立高校です。2016年4月より「柏日体高等学校」から「日本体育大学柏高等学校」に校名を変更しました。現在、アドバンストコース、進学コース、アスリートコースの3コース制を敷き、文武両道を掲げています。
旧「文理特進コース」をアドバンストコースへとリニューアルするにあたり、地域の私立高校との差別化をはかり、優秀な生徒を獲得するために、学校の特色を出していきたいと考えて、ICTを駆使した教育を進めるに至りました。そして、iPadを使った教育に取り組んでいる高校を何校も見学して、導入を決定しました。
- 苦労した点はどういったことですか?
ICTを取り入れた授業は、今までの授業スタイルを変える必要があり、慣れない教員もいるため、最初のうちは苦労しました。
- 辞書アプリ「セイコー辞書アプリ」を採用いただいた経緯を教えてください
昨年はじめて、学年全員にiPadを導入しました。利用しているアプリは、ロイロノート、スタディサプリ、サイボウズなどです。せっかく導入した iPadを毎日使ってもらうにはどうしたらよいかを考えて、授業や家庭学習で必ず使う有償辞書アプリ(英和・和英、国語、古語、漢字)を採用しました。ところが授業などで使ってみると、辞書間を行き来できないため、使いづらいということがわかりました。
昨年度末に特約書店のハマジマ書店さんから、セイコーさんの辞書アプリ「セイコー辞書アプリ」を紹介されて、今まで使っていた単体の辞書アプリよりも使いやすいと実感し、採用しました。
導入の効果 電子辞書より使いやすく、生徒が積極的に活用
- 利用している生徒の声
・中学までは紙の辞書を使っていたが、辞書アプリはとても便利。
授業でも家庭学習でも使っている。
・オフラインで使えるので便利。
・特に英語で使っている。一括検索をよく使っている。
・中学時代は電子辞書を使っていたが、辞書アプリのほうが使いやすい。
出てくる意味の量が多い。
・インストールも簡単だった。
・英語の発音音声が出ることを知らなかったが、今日教えてもらったので、
使ってみたい。
・古典が好きなので古語をよく調べるが、たくさん意味が出てくるし、動きが早い
ので使いやすい。
・提出物を書く時にわからない漢字をよく調べる。
- 辞書アプリを利用いただいた感想をお聞かせください。
英語の場合は、無償で使える辞書や翻訳アプリがありますが、日本語のみで品詞や例文が示されないものもあり、適さない場合もあります。英語を学ぶには、きちんとした辞書を使ってほしいので辞書アプリ「セイコー辞書アプリ」なら安心です。電子辞書同様の使い勝手で、生徒は非常に便利に使っています。
国語においても、調べる頻度が増え、大辞泉を百科事典のように使っているようです。やはり、汎用性のある機器だと生徒たちも使いやすいようです。また、現在iPadを、授業だけでなく、部活動や委員会活動でも利用しています。
辞書アプリを気軽に場所を選ばず使ってもらうには、授業で使える、家庭で使える、オフラインでも使えるという3つがそろっていることが不可欠です。これらを満たしている「セイコー辞書アプリ」を採用できてよかったです。
今後の期待 学習のための他学習アプリとの連携を期待する
- 辞書アプリ「セイコー辞書アプリ」に対してのリクエスト、期待などありましたらお聞かせください。
概ね満足しているのですが、容量が大きいのでもう少しコンパクトになるとよいと思います。また、学習アプリと辞書アプリとのアプリ間連携を期待します。
私たちは、ICTの活用によって、今まで時間がかかっていたちょっとした手間をなくし、それが楽にできるようになったおかげでできた時間を活用し、より生徒に関われるということを目指して行きたいと考えています。
このような考えを共有して、これからもアプリを開発していただけることを期待しています。