ネットワークの安定運用は、私たちの生命線
「私たちBIGLOBEは、前身となるmeshが1995年にインターネット接続サービスの提供を始めて以来、常にインターネットとともに歩んできました。商用サービスとしてのネットワークの運用も、そこから始まっています。
当初はインターネットへの接続を安定して提供していくことが重要であったのですが、インターネットが普及していくにつれて、徐々に私たちを取り巻く状況が変わってきました。単にインターネットへの接続を提供するだけではなく、ポータルサイトの運用、コンテンツ配信、携帯電話・スマートフォンへの対応、クラウドコンピューティングの提供など、インターネットを利用するすべての人に、より広く、より深く楽しんでいただけるさまざまなサービスを提供するようになりました。
そのような変化に伴って、ネットワークを運用する考え方も変わってきました。近年のサービスの進化に連動して、サービスを支えるネットワーク環境もどんどん変化していきます。同じ環境を安定して運用するだけの従来の『守りの運用』から一歩進み、どんな環境の変化にもいちはやく柔軟に追随でき、しかもかかるコストも低減させていくような『攻めの運用』をめざす。このような観点で、運用管理の見直しも随時実施してきました。」
ー 運用管理の見直しに伴い、新しくコンソールサーバを導入されたのでしょうか?
「いえ、私たちは、以前からコンソールサーバを利用していました。たとえば、ネットワークのメンテナンスを実施するときに、遠隔地にある通信機器については、機器の設置してある場所まで作業員を派遣して作業を行う必要があったのですが、コンソールサーバを利用することで、作業員が必要なくなり、コストの削減を実現していました。このように、コンソールサーバを使用した運用は、以前から実施していました。」
ー なるほど。では、なぜ今回コンソールサーバとして、新たにSmartCSが導入されたのでしょうか?
「運用管理の改善を行っていく中で、従来使っていたコンソールサーバでは、私たちの要望を満たせないことがわかってきたからです。
そこで、私たちのネットワーク運用の構想をかなえてくれるコンソールサーバ製品を探し始めたのですが、なかなか要求を満たす製品を見つけることが難しく、製品選定が難航していました。そんなときに、色々な会社のネットワークオペレータが集まる会合に参加したときに、セイコーソリューションズさんが出展しているのを見て、SmartCSを知ったのです。
オペレータ同士の間では、運用のノウハウや、製品の評判など、率直に情報交換することがあります。SmartCSは、そのような同業者の中でも最近話題に出始めていたので、評価してみることにしました。なんといっても、実際に使っている人のリアルな話を聞くのがいちばん参考になりますからね。」
ー 実際に評価を行われてみて、いかがでしたか?
「評価の結果、搭載されている機能・動作には全く問題がありませんでした。ただ、私たちは、前に使用していた機器からのリプレースという観点からも評価を行っていたため、いくつか不足している機能がありました。リプレースの場合、以前に使用していた機器で搭載されていた機能がないと、運用していく上で困難をきたしてしまいます。
セイコーソリューションズさんは、そのような機能追加にも積極的に対応していただきました。機能追加となると、要望自体が通らなかったり、内容がきちんと理解してもらえなかったりするケースが多い中、短い時間で的確に私たちの要望に応え、必要となる機能を搭載していただきました。これはユーザにとって非常にありがたいことです。
海外製品では、私たちが話をしている方と、実際に製品を開発している方との距離を感じることがありました。SmartCSは、開発している人が近くにいる、ということが強く印象に残りました。この点は、単なるコストだけでは見えてこない部分ですし、私たちが製品を選定する上で、重視した点です。この点もあって、SmartCSは安心して使っていける製品と考え、導入を決定しました。」
ー 導入後の使い方について教えてください。
「ビッグローブのサービスを提供しているネットワーク機器に接続して利用しています。まだ一部の機器をつなげ始めたばかりなので、あまりSmartCS独自の機能を使いこなしているとはいえませんが、たとえばモニタモードを利用した仕組みなど、いくつか新しい運用の試みを始めています。SmartCSは、機能が豊富なので、いろいろなアイデアが実現していけるのではと思います。」
ー 最後に、これからのSmartCSに対する期待をお願いいたします。
「私たちは、ネットワーク運用・管理には、最終的な答えや完成形は無いと考えています。もちろん、安定したネットワークを提供していくことは当然ですが、現状を守るだけではなく、攻める姿勢で課題を発見し、改善を続けていくことが大事だと考えています。
その過程では、SmartCSの機能にも満足できなくなるかもしれません。ただ、セイコーソリューションズさんは、私たちの期待に必ず応えてくれるメーカだと感じています。新しい運用を、SmartCSとともに創り出していければ良いと考えています。そして、私たちはSmartCSとともに、ビッグローブを利用される方々すべてに、いつでも安心してご利用いただけるサービスを提供していきます。 」