テコラス株式会社は、サーバ / ネットワークなどの設計・運用に加え、数千台のサーバを必要とする大規模サービスで蓄積したノウハウを活かし、顧客ビジネスに最適なインフラを実現するITインフラ統合アウトソースサービス「フルマネージドホスティング」を主軸にITインフラ・マネージド事業「DATAHOTEL」を展開しています。
また、その実績を活かし、クラウド、ネットワーク関連などの幅広い領域でサービス提供を行っています。

販売導入パートナー:ネットワンシステムズ株式会社

ネットワークの安定運用には、SmartCSが必要不可欠

テコラス株式会社 技術基盤管理推進室 奥澤 智子 様
テコラス株式会社
技術基盤管理推進室
奥澤 智子 様

「私たちテコラスは、お客様からデータやシステムをお預かりして運用する フルマネージドホスティングを中心に、データセンター、サーバ/ネットワークなどITインフラ事業に特化してサービス提供を行っています。

また、最近ではクラウド上でゲームプラットフォームを構築して、スマートフォン等さまざまな端末で動作するゲームインフラも提供しています。

万が一、ネットワーク障害が起こった場合には、私たちのお客様だけではなく、ポータルサイトやゲームをご利用いただいている方に非常に大きな影響を与えてしまいますので、決して止まることは許されないネットワークとなっています。

このクリティカルなネットワークを安定して運用するために、セイコーソリューションズのコンソールサーバSmartCSは欠かせない存在になっています。」と、テコラス株式会社 技術基盤管理推進室 奥澤 智子氏は話します。

ネットワーク機器へのアクセスは、複数ルートを確保

テコラス株式会社 技術基盤管理推進室 久保 浩哉 様
テコラス株式会社
技術基盤管理推進室
久保 浩哉 様

「私たちのネットワークは多重化構成を取っているので、ある機器に障害が発生したとしても、すぐにネットワーク障害となるわけではありませんが、機器の復旧までの時間を最小化するためには、ネットワーク機器に対して、アクセスできるルートを常に複数確保しておくことが非常に重要です。」と、テコラス株式会社 技術基盤管理推進室 久保 浩哉氏は話します。

「通常はネットワーク機器のマネジメントポートにアクセスしてオペレーションを実施していますが、機器に不具合が発生した場合には、肝心のマネジメントポートが利用できなくなるケースが想定できます。
このような状況でも、コンソールサーバを導入しておけば、障害が発生した機器を設置してあるデータセンターまで足を運ぶことなく、障害機器へのコンソールポートへアクセスして、障害の切り分けや復旧のためのオペレーションを行うことができますので、機器の復旧に要する時間を短縮することができます。

また、コンソールサーバへのアクセスは、他のネットワークとは別系統の専用ネットワークとなっていますので、たとえマネジメントネットワークを構成するスイッチ等に障害が起こったとしても、その先にある機器にアクセスする手段を確保しています。」

SmartCSの決め手は、ShowNetと豊富な接続実績

「実は、私たちはSmartCS以前にも、コンソールサーバを利用していました。」と、奥澤氏は続けます。
「ただ、海外製品であったため、技術サポートのレスポンスが遅いことや、ドキュメントが日本語化されていない、また、コンソールサーバ自体の故障時の対応など、いくつか不満な点がありました。

たまたま、私はShowNet(*)へ構築メンバとして参加する機会がありましたが、そのときに、ShowNetでのコンソールサーバとしてSmartCSが使われていたことが、SmartCSを知るきっかけとなりました。
また、実際にSmartCSを利用することもでき、使いやすいという印象がありました。

その後、自社でデータセンターを拡張する際に、コンソールサーバを新規導入することとなったため、SmartCSも候補として検討することとなりました。

まずは、国内メーカということが重要なポイントとなりました。
国内に開発体制があることで、万一問題があった際に迅速な対応が見込めることや、技術サポートがしっかりしていることが、導入の後押しとなりました。
特にドキュメントに関しては、日本語であることはもちろん、読みやすく詳細な記述があり、評価はもちろん、運用をスムーズに展開する上で、非常に有用でした。

また、ネットワーク機器との接続実績も重要な決め手となりました。
SmartCSを知るきっかけとなったShowNetでは、国内外のさまざまな機器を集めてネットワークを構築しているので、そこでコンソールサーバとして利用されているということは、多種多様な機器との実績がある、ということを意味しています。
コンソール(シリアル通信)は、ネットワークとはまた違った難しさがありますが、接続実績が豊富であるということにより、安心して導入することができました。」

(*)ShowNet
日本最大級のネットワーク系IT展示会「Interop」会場に、最先端のネットワーク技術・機器を用いて設置される ライブネットワーク。

運用だけでなく、構築段階からSmartCSを活用

「SmartCSの機能のうち、特にセッションミラーリング機能はフル活用しています。」と、久保氏は続けます。

「ネットワーク機器へのコマンド投入の際には、誤投入を防ぐために必ず複数人で読み合わせを行うこととなっています。
これまでは、一つの画面を二人で確認しながら実施していたのですが、セッションミラーリング機能を利用すれば、一つのコンソールを共有することができるために、二人の作業者が多少離れた場所にいてもコマンド投入ができるため、作業性が向上しています。

また、SmartCSは、日常の運用だけではなく、構築段階から積極的に活用しています。

データセンターの設備増強の際には、多数のネットワーク機器を設定する必要があります。コンソールサーバを使用していない頃は、データセンター現地へ機器設定やそれに伴うトラブル対処を確実に行えるスキルを持つエンジニアが、かかり切りで作業する必要がありました。
コンソールサーバ導入後は、ネットワーク機器は初期設定のままでも、ひとまずコンソールのみ接続した状態で設置を行ってしまい、後からリモートで設定を投入する、という手法を使っています。
現地作業は、ケーブルの接続程度の作業で済むので、スキルの高いエンジニアの時間を有効に利用できるようになりました。」

ネットワークは、「意識されない」存在感が理想

「私たちは、ネットワークを、接続性そのものではなく、サーバやアプリケーションなど含めた全体的なサービスの一部として提供しています。
その意味では、お客様にサービスを提供する上で、ネットワークの存在を意識していただく必要がない、裏方に徹する方がよいと思います。」と、奥澤氏は話します。

「多少刺激的な言い方となりますが、お客様にとって、良いネットワークの条件とは、『空気のように、存在感を主張せず、当たり前に使える』ことではないかと考えています。
もちろん、その裏側では、ネットワークを、常に安定した品質で提供できる仕組みが不可欠です。
私たちはSmartCSを利用して、お客様に『いつでも、望み通りの量を安定して使える』ネットワークの提供を実現していきます。」

お客様プロフィール

社名:テコラス株式会社
URL:http://techorus.com
所在地:東京都港区虎ノ門一丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ森タワー22階
設立:2007年4月
従業員数:175人(2018年4月末現在)