WAN側のネットワーク回線としてLTEネットワークに対応した自社製データ通信モジュールを採用。
様々な通信方式やMVNO各社の回線、車載利用に対応し、高い可用性を備えたLTE対応IoT/M2Mルーターです。

独自管理プロトコルSRMP

概要

SkyBridgeルーター管理プロトコル SRMP(SkyBridge Router Management Protocol)は、SkyBridgeシリーズを管理するための、弊社オリジナルのプロトコルです。
SRMPを用いることで、LAN側(有線LAN、無線LAN)に接続するホスト端末や、WAN側(有線WAN、無線WAN)に接続するセンターサーバーからSkyBridgeを管理することが可能です。

 

接続イメージ

・SRMPのご利用には、通信する相手(センターサーバー、ホスト端末)側に実装のための開発が必要となります。
 弊社では開発のための各種仕様書およびサンプルソースコードをご用意しております。
 ※SkyBridgeにはファームウェア内に実装済です。

 

代表的な機能

  • 固定IP無しのSIMでもセンタープッシュ通信が可能
    センタープッシュを行うためには、通信先のIPアドレスが分かっている必要があります。
    そのため、固定IPアドレス契約を結んだり、ダイナミックDNSサービスの利用契約を結んでいました。
    しかし、SkyBridge ではこれらの契約は必須ではありません。
    UDP/IPベースの独自管理プロトコルを搭載しており、WAN側IPアドレスが変化した時、および、指定した時間間隔で、直接センターサーバーへIPアドレスを通知する機能をご提供します。
  • 電波強度の取得により、「実際の受信環境」を把握可能
    SkyBridgeが実際に接続している電波の形態(LTE/3G)と電波強度が取得できます。
    通信不良時に現象の切り分けに有意義です。また、回線品質の付加価値向上にもお役立てください。
  • リモートでの状態・設定の確認・変更
    リモートからSkyBridgeの大部分の機能について確認と変更が可能です。
    現地に赴かずとも、全ての作業がリモートで実施可能です。(DIPスイッチの操作は除く)
  • お客様システムとの連携が可能
    本プロトコルを実装いただくことで、取得情報をお客様のシステムへ連携させることが可能です。

 

SRMP機能一覧

用途 主な内容 備考
設定変更
  • APNの設定を含む、各種設定パラメータの変更
設定確認
  • 個々の設定パラメータの取得
  • すべての設定パラメータの取得
状態変更
  • 本体またはモデムのみの再起動
  • 低消費電力モードへの移行
  • バージョンアップの開始
  • 工場出荷状態へのリセット
  • GPS測位開始、停止  等
状態確認
  • WAN側接続形態(LTE/3G)と電波強度の取得
  • 各インタフェースの統計情報の取得
  • 起動時刻および自己診断状態の取得
イベント発生通知
  • WAN側回線切断、接続通知
  • 再起動開始通知
  • SMS受信、緊急速報受信通知
  • バージョンアップ開始、成功、失敗通知 等
ホスト端末側にイベントを通知する場合は、ホスト端末側から登録メッセージが必要です。また、通知できるのは最大8端末となります。
GPS測位結果通知
  • 定期的なGPS測位結果の通知
指定回数、指定間隔で通知します。
起動通知
  • 本体の起動時に、製造番号、電話番号、WAN側IPアドレスを通知
WAN側IPアドレス通知
  • WAN側インターフェースがIPアドレスを取得または変更した時に通知
  • 指定された間隔で定期的に通知