1.【導入背景】今後のサービス拡充のため、手ごろな価格のロードバランサーを探していました
ー Netwiser Virtual Editionを採用した背景をお聞かせください。
今回、契機となったお客さまは医療系サービスを提供されていて、日本だけでなく世界各国に拠点を持っています。これまではロードバランサーを使用せずにシステムを構築していましたが、システムが大きくなるにつれ耐障害性の課題が出てきました。ただし、医療系システムということもあり、きちんとしたサポートが求められ、かつ本番/検証環境もあり、コストを抑えた提案が必要でした。ー Netwiser Virtual Editionを検討された経緯をお聞かせください。
Nutanixベースの弊社クラウドサービス「Clara Cloud」の中でネットワークサービスとして、ロードバランサーやファイアウォールも提供しています。これまでは海外製のソフトウエアロードバランサーを提案していたのですが、価格的に導入へのハードルが高く、ご契約いただけるお客さまが少ない状態でした。ただ、今後の弊社サービスの拡充にあたり、ロードバランサーは必要なアイテムであると認識していましたので、手ごろな価格でお客さまが導入しやすい製品がないかと検討している中で、セイコーソリューションズのNetwiser Virtual Editionの紹介を受けました。同時期に、担当しているお客さまからもロードバランサーを使いたいという要件が出てきて来たこともあり、本格的に採用の検討をすることになりました。2.【経緯】お客さまの耐障害性対応と採用検証時期が合致
ー Netwiser Virtual Editionを検討された目的をお聞かせください。
今回、契機となったお客さまは医療系サービスを提供されていて、日本だけでなく世界各国に拠点を持っています。これまではロードバランサーを使用せずにシステムを構築していましたが、システムが大きくなるにつれ耐障害性の課題が出てきました。ただし、医療系システムということもあり、きちんとしたサポートが求められ、かつ本番/検証環境もあり、コストを抑えた提案が必要でした。
ー Netwiser Virtual Editionを検討された経緯をお聞かせください。
もともと、アプリケーション側で冗長対応ができないために耐障害性の手法が限られていたのですが、アプリケーションの対応によりサーバーの前段にロードバランサーを配置して耐障害性を向上させる提案が可能になりました。これが弊社でNetwiser Virtual Editionの採用検討のタイミングと合ったため、スムーズに提案が進みました。
3.【決め手】弊社サービスとの高い親和性
— Netwiser Virtual Editionの機能で良かった点をお聞かせください。
[1] ソフトウエア版でクラウドサービス化
現在はNutanixベースのクラウドサービス「Clara Cloud」とパブリッククラウドとのハイブリッド構成が取れる総合的なインフラインテグレーターとしてのサービス提供を行っています。オンプレミス環境に近い構成やパブリッククラウドにはないようなサービスを提案する中で、比較的安価なロードバランサーをクラウドサービスとして提供できるところが使い勝手がよいと考えています。
[2] サブスクリプション形式での提供
弊社クラウドサービスでは、お客さまが使いたいときにNetwiser Virtual Editionを一つのサービスとして立ち上げられるようにしているので、検証してそのまま導入というサイクルでの提案がしやすくなっています。今までのロードバランサーは機器が高価であり、導入するためには色々な手続きをして検証機を借りることが必要でしたが、クラウドサービス上で簡単に検証できるというのはお客さまにとってもメリットになると思います。
4.【導入効果】基本的に設定しやすいロードバランサー
— Netwiser Virtual Editionの検証結果をお聞かせください。
採用に向けた検証や、お客さまへの設定作業をしているときには、設定に若干癖があるところはありましたが、これまで構築したことのあるロードバランサーのインターフェース周りが複雑であったことと比較すると、直感的でわかりやすいと感じています。
基本的なバランシングの動作は問題ありませんでしたが、あえて挙げるとするとSSLを復号しない通信の場合、一部の機能が使えないところがありました。現在は常時SSL通信の時代ですので、この点が改善されるとさらに提案しやすくなると考えています。
5.【今後の期待】クラウドサービス内での自動化
— 今後の期待をお聞かせください。
弊社のお客さまに限らず、最近はパブリッククラウドを利用していたり、比較されたりすることが多いため、バランシングするサーバーの負荷に応じて、バランシング対象から外すことができると、耐障害性をさらに向上できると思います。
また、SSL通信に必要な暗号スイートに関しては、一般的にSSL/TLSのバージョンで制限をかけることが多いので、有効にするバージョンを選択できると、その都度サポートに問い合わせる必要もなくなります。
また、弊社のクラウドサービスで利用することを考えると、設定の自動化ができると、さらに嬉しいです。自動化の形態はAPIの提供でもAnsibleなどのツールへの対応などでもこだわりませんが、汎用的なものでぜひ実現してもらいたいです。
これからお客さまへの提案を増やしていきたいと考えているので、状況に合わせてタイムリーに技術的なサポートをしてもらえることを期待しています。
本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。