セイコーソリューションズ株式会社では、2010年2〜3月にかけてグループ会社の工場にてGreenTALK(グリーントーク)による省エネ運転の実証実験を行いました。
施設内に温・湿度センサー等を設置し、無線により温・湿度などのデータを集計・分析、常時運転中であった空調機の運転/停止を制御することで、空調稼働率の26.54%削減、使用電力量の削減を実現しました。
実施内容
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〔目的〕
- 1F スタッフ室での温・湿度、照度の監視
- 2F 食堂での温・湿度の監視とデータに基づく空調機の運転/停止制御
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〔導入構成〕
- 1F スタッフ室 設置機器
- 温・湿度センサー #102、#103
- 照度センサー #120、#121
- 2F 食堂 設置機器
温・湿度の監視とデータに基づく空調制御- 温・湿度センサー #100、#101
- 空調制御 #110、#111
各センサーと親機間は無線通信、親機とGreenTALK(グリーントーク)間は、TCP/IP通信でデータ収集、機器制御を行いました。
導入の効果
工事不要で、簡単に使用エネルギーを見える化
食堂など配線工事が難しい場所でも、無線センサーノードの設置により工事不要で温・湿度のデータ収集をすばやく、簡単に実現しました。
収集データによる空調の自動制御
食堂のみ、空調制御機器の設置工事を行いました。
一日中、常時運転していた空調を、温・湿度条件による運転/停止制御をすることで無駄な運転を省き、空調稼働率を26.54%削減しました。これに伴い、使用電力も削減されています。
※季節、設定条件により効果は異なります。
開発者の声
快適な室内環境を損なわずに省エネ効果を最大化するためには、集計データの収集だけでなく、即グラフ化→分析を行い、運用改善と効果検証を続けることが必要です。
今回は、ポイントを次のように設定して実験を行いました。
- 季節の移行、天候変化等の要因で外気環境が常に変化する中、いかに同じ条件の比較データをとるか
- “空調機の運転パターン”や“空調機の運転/停止の境界温度”の調整
セイコーソリューションズでは、現場によってさまざまな空調機の使用目的、運用方法に合った設備導入、省エネ対策をサポートします。