Time Server ~PTP編~
ShowNet構築期間のHotStageは既に終了し、明日からはInterop Tokyo 2017が始まります!
最先端の高精度な時刻同期
前回(第3回ShowNetへの道 [2017])お伝えしたとおり、ShowNetにおいてもネットワーク機器には正確な時刻が必須となっています。タイムサーバー「TS-2850」でのNTPによる時刻同期はミリ秒(千分の一秒)単位で行われますが、今回はナノ秒(十億分の一秒)単位で時刻同期を行うPTP(Precision Time Protocol)対応のグランドマスタークロック(GM) Time Server Pro.「TS-2910 / TS-2950」についてお話します。
昨年、一昨年のShowNetにおいてもTime Server Pro.「TS-2910 / TS-2950」はPTP対応のGMとして相互接続試験を実施してきました。
今年はPTP相互接続検証のフェーズ3ということで、新たなプロファイルとして注目される「ITU-T G.8275.1」に焦点を当てて検証を行いました。加えて、実環境での利用を想定した機器構成の下、負荷をかけ、より実践的な手法で、高精度な時刻同期の検証を行っています。
※Facebookより、2017年のMystery Always...2017は、こちら

今回私はCTM(Contributor Team Member)としてShowNetに参加していました。HotStage期間の作業では、スイッチの設定、ファイバーの配線、通信正常性の確認などいままで経験したことのない作業ばかりで学ぶことの多い日々でした。ShowNetの大規模なネットワークは複数ベンダーの機器で構成されており、機器の設定に必要な情報をネットワーク構成図や各種リストから読み取り、ベンダーごとに異なるコマンドで設定を行う難しさを体感することができました。
このように複数ベンダーの機器を操作し、大規模なネットワークを構築することは、昨年までのコントリビューターとしての立場では経験することができない非常に有益なものでしたので、これからの業務の中で活かしていきたいと考えています。
(写真は2016年のものです)
6月7日(水)~9日(金)までの3日間、幕張メッセにて開催されるInterop Tokyo 2017では、ShowNetのラック内やセイコーソリューションズブースで活躍する機器を直接ご覧いただけます。
幕張にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
この連載は、Show Net運営事務局ナノオプトメディア株式会社の監修の元、掲載しております
著者プロフィール
佐藤 泰介
セイコーソリューションズ株式会社
製品サポート部門でプリセールスSEを担当
■経歴
2015年 入社
2015年~ プリセールスSEを主に担当
近年は、コンソールサーバーを中心にユーザサポート業務に従事。
現在に至る。