活用事例:金融機関事例

導入の経緯

メインフレーム中心のシステムから、複数のオープン系のサーバーシステムへの移行に伴い、サーバー間の時刻のズレが取引の不成立を招くなど、システムの信頼性に不安がでてきました。また、インターネットバンキングなどのリテール向けのサービスの増加により、より正確な時刻での取引履歴が必要となったことや銀行業務が24時間化、リアルタイム化されたことにより秒単位の正確性が求められるようになったことも導入の大きな理由です。

導入の成果

時刻が正確でないと、取引の信憑性に疑いが生じる恐れがあります。銀行業務は、一般のお客様との取引の他に、さまざまな金融機関や海外企業との取引があり、時計が狂っていたことにより取引不成立や為替価格損害などが起こってしまうと、社会の信用を得られなくなります。

また、銀行業務も24時間稼動が常識の様になっており、システム障害による業務の停止時間をいかに短くできるか?が大きな課題です。システム間の時刻同期が行われていることで障害が発生した場合の解析も効果的に行うことができ、複数のサーバーにまたがって稼動しているシステムでもきちんと時系列で状況の把握が行えます。もちろんログやトレースの突合せにとても効果的で、障害が発生した際の復旧を迅速に行うことができます。

タイムサーバーの導入で、取引の信用性だけでなく、お客様向けのサービス向上にも繋がっています。